日本のCIOの意識はグローバルに後れを取っていない--ガートナー調べ - (page 2)

田中好伸(編集部)

2008-03-19 20:13

 ガートナーでは、こうした結果から今後の日本のCIOが取るべき施策として、(1)自社の差別化要因を再評価し、顧客に選択されるようなビジネス面での独自性を打ち出すITソリューションを必要とする領域を特定する、(2)CIOやIT部門が提供しているソリューション構成を「現在のビジネスに貢献する」と「将来のビジネスに貢献する」の切り口だけでなく、「一般的な運営業務」なのか「顧客に選択されるような独自性を打ち出すための業務」なのかという切り口でソリューション構成を再評価すべき――としている。

 ガートナーのCIO向け会員組織である「EXP」では毎年、3700人以上のCIOが抱えている次年度の課題を調査。今回の調査では、2008年のCIOの課題について世界33カ国の1500人以上のCIOから回答を得ている。日本ではEXPのメンバーを含む28人のCIOから回答を得ている。

2008年におけるビジネス面の優先度
2008年において、以下のビジネス、社会、政策面のトレンドが、貴社にどの程度の影響を及ぼすと考えられますか日本グローバル
2008年2007年2008年2007年
ビジネスプロセスを改善する 1411
新商品や新サービスを開発する(イノベーション) 2310
新規市場または新しい地域へ業務を拡大する 3849
既存顧客との関係を強化する 47
新規顧客を獲得し、維持する 5323
新しい顧客チャネルを活用する 6
規制/報告責任/コンプライアンス要件を支援する 76
競争優位獲得のための新たな源泉を確立する 85
情報/分析機能の利用を拡大する 987
ワークフォース(要員)のコスト効率を改善する 10764

2008年におけるテクノロジー面の優先度
2008年のテクノロジ面における以下の項目の優先度はどの程度ですか日本グローバル
2008年2007年2008年2007年
顧客へのセールスおよびサービスのためのテクノロジー 14
サーバ/ストレージ技術
(仮想化を含む)
235
ビジネスインテリジェンス 3911
セキュリティ技術 4166
サービス指向アーキテクチャ (SOA、SOBA) 57107
コラボレーションテクノロジー 6810
ワークフロー管理 710
ドキュメント管理 899
エンタプライズアプリケーション
(ERP、SCM、CRMなど)
9222
レガシーアプリケーションの最新化、
アップグレードまたはリプレース
10643

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