YahooがGoogleのOpenSocialを支援:MSとの関係は?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2008-03-26 17:46

 Microsoftが5つのソーシャルネットワーキングサイトとの相互運用性協定を発表したのと同じ日に、YahooはGoogleを中心とするソーシャルネットワーキングイニシアティブであるOpenSocialに参加したことを発表した。

 Yahooは米国時間3月25日、OpenSocialグループに加わるほか、MySpaceやGoogleとともに、非営利団体のOpenSocial Foundationを設立することも明らかにした。これにより「ウェブ全体でのソーシャルアプリケーションを構築するためのオープンかつコミュニティ主導で管理された仕様として、OpenSocialの中立性と永続性を確保する」という。

 昨年終わりにGoogleと発起人たちによるグループが、オープンなソーシャルネットワーキングのためのアプリケーションプログラミングインターフェース(APIs)の一式を作り出す計画を発表したときには、これはFacebookがその開発プラットフォームを開発者に対してもっとオープンにすると決定したことに対抗する動きであると業界観測筋はみていた。

 さほど驚くことではないが、MicrosoftはOpenSocialの支援者ではなかった。そして今でもそうではない。(Microsoftが昨年2億4000万ドルを出資したFacebookも支援者ではない。)しかし25日に発表されたMicrosoftとの連絡先共有協定に署名したソーシャルネットワーキングベンダーのうち2社のHi5とLinkedInは、OpenSocialの支援者である。

 Yahooは最近、数多くの「オープン」戦略的な動きをみせているが、これは買収を迫るMicrosoftにはおそらくあまり受け入れられないだろう。YahooがGoogleを中心としたOpenSocialイニシアティブを支援することも、そのような動きのひとつとして加わった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]