進化するテレビ会議(8)--導入しやすくなってきた会議システム

橋本啓介(CNAレポート・ジャパン) 2008年04月03日 12時00分

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1080i対応は時間の問題

 この20年間を見ただけでも、テレビ会議システムの技術革新は、性能と機能を向上させるとともにその導入コストを下げ、本格的に企業で導入しやすいシステムに進化してきた。解像度720p方式への映像の高精細(High Definition:HD)化、14kHzや22kHzなどの音声の広帯域、ステレオ音声、あるいはセキュリティのための暗号化は、その進化の成果と言える。

 その中でとりわけ映像と音声の性能は、テレビ会議システムにとって基礎となる部分だ。そのため基本的にハイエンドからローエンドまで同一の方式をサポートしている場合が多い。ようやく主要メーカーの720p対応ハイエンド端末は一通り揃ったが、次はその上位解像度の1080iをサポートした端末も近いうちに見られるようになるのも時間の問題だ。720pなどのHDは現在、ハイエンド向けとの感が強いが、今後ミッドレンジからローエンドまでサポートされていくことになるだろう。

 映像と音声以外にも、ここ10年をみてもユーザーの操作環境の改善も常に行われ、メニュー画面はだいぶわかりやすくなった。通話などの操作は、テレビリモコン並の簡単さで行え、ビデオ録画やケーブルテレビのリモコン操作ができれば問題なくできるレベルだと思う。

 さらに、映像・音声のデータ変換を行うコーデック部分の筐体もコンパクトになってきた。ビジネスバックに入るホームルータほどのサイズの製品もある。1980年代のテレビ会議システムは部屋を占拠するような大掛かりな装置であったが、1990年代以降の技術革新がテレビ会議システムを重厚長大な装置から軽薄短小な端末に変貌させた。

 そのほか、手元を大きく映すための書画カメラやプロジェクタ、ビデオデッキ、外部カメラ/モニタなどの周辺機器との組み合わせも簡単に行えるようになった。PCプレゼンや書画カメラと組み合わせたりするテレビ会議は一般的になりつつある。

4つに大別できるテレビ会議システム

 テレビ会議システムの端末は、その使用環境や用途に応じて、「デスクトップ(desktop system)」、「セットトップ(set-top system)」、「ルーム(room system)」、「テレプレゼンス(telepresence system)」といった製品タイプがある。だいたいこの順番で価格に応じてローエンドからミッドエンド、ハイエンドになっている。そのほか、システムインテグレーションを想定したコーデック部分だけの「コーデック(codec)」タイプもある。ちなみに、セットトップやルームは、グループシステム(group video system)という言い方もある。拠点ごとに複数が参加することを想定しているからだ。


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