5月病にならないための10カ条--心の健康診断(1) - (page 2)

谷崎恵(アファリス)

2008-04-24 08:00

その4: 自分を知る

 自分が何をストレスと感じるのか、何をしていると気分が楽なのかなど、自分のことを分析してみましょう。自分を知らなくてはストレスの回避も解消もできません。自分について知ることが5月病予防の第一歩です。1日1行でもいいので、日記をつけてみるのもいいかもしれません。

その5: 規則正しい生活をする

 不規則な生活リズムは体調を崩す元。体調がイマイチだと前向きな思考にならず、どうしてもネガティブな考えばかりが浮かんでしまいます。「健康な体に健康な魂が宿る」とはよく言ったもの。規則正しい生活で体調をバッチリ整えましょう。

その6: 食生活に気をつける

 新しい環境に焦りを感じて自分自身や周囲にイライラを感じることが多いこの時期。イライラを防ぐカルシウムやビタミンC、疲労回復に欠かせないビタミンBをとるなどして、ストレスに負けない体を作りましょう。

その7: 睡眠を十分にとる

 うつ病や5月病は心の病気ではなく、脳内の伝達物質の問題です。つまり、脳みそに十分な休息を与えることが、うつ病や5月病対策にもなるのです。睡眠不足は脳だけでなく、免疫力の低下を引き起こし、頭痛・めまい・下痢といった身体症状にもつながります。睡眠を十分とり、脳と体に十分な休息を。

その8: 気分転換する

 気分が滅入っている時は、行動を起こすのがおっくうになるのはよく分かります。でも、滅入った気分を抱え込んでしまうと、どんどん気分が滅入るだけ。思い切って、気持ちを切り替えるためにも散歩をしたり好きなことをしたり、気分転換してみましょう。体調との相談は必要ですが、スポーツをして適度な疲労感を得ると、質の良い睡眠につながります。

その9: 自分の時間を確保する

 5月病になるということは、新しい環境や仕事、人間関係に適応しようと頑張っている証でもあります。そんな自分を褒めてあげるため、「自分の時間」を確保しましょう。これまで自分はどのように頑張って、どんなことがうまくいったのかを振り返ると共に、どんなことが空回りに終わったのかを知ることで、新たな目標を持って一歩を踏み出せるはずです。

その10: 不必要なプライドを捨てる

 新しい環境、新しい仕事を体験し、自分にできないことがたくさんあることを知る機会が多いこの時期。「自分はこんなはずじゃない」「もう少し仕事ができたのに」とプライドを傷付けられることもあるでしょう。そんな時は、自分を振り返る良いチャンスと思い、自分が背負っている不要な荷物をおろしてみましょう。

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページTwitterRSSNewsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。また、現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。

筆者紹介

谷崎 恵 (たにざき めぐみ)
金融機関で資産運用相談業務に従事した後、社会福祉系の大学に編入学。同大学では精神保健コースを専攻。精神病院や心療内科などでの実習を経験し、国家資格である精神保健福祉士・社会福祉士取得。現在は、ストレス診断をはじめとする人材活用ソリューションおよびコンサルティングを手がけるアファリスのコーディネーターとして、企業のメンタルヘルス制度導入のアドバイス・運用にかかわる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]