スパコンでクレイとインテルが提携

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-04-30 12:20

 スーパーコンピュータCrayとIntelが、ハイパフォーマンスコンピューティングの分野で複数年契約を締結した。これにより、インテルのライバルであるAdvanced Micro Devices(AMD)は窮地に立たされることになりそうだ。

 提携の下、IntelはチップやシリコンのノウハウをCrayに提供し、CrayはIntelチップを用いたスーパーコンピュータやサーバを設計する。スーパーコンピュータに早くより取り組んできたCrayはここ数年、AMDのOpteronチップを搭載したコンピュータを作ることで返り咲きを狙っていた。

 しかし、AMDは2003年に第1世代のOpteronサーバチップで成功を収めた後、複数の問題に見舞われた。クアッドコアチップBarcelonaのリリースは遅延し、その次の「Budapest」(開発コード名)もCrayへの供給が遅れている。その結果、Crayはスーパーコンピュータ「XT4」の開発を遅らせることになってしまった。

 その一方で、Intelはチップデザインで活力を取り戻している。4年前は、IntelのサーバチップはAMDに比べて悪いパフォーマンスを示していた。しかし、今はIntelがパフォーマンスで優位に立っている。またIntelは将来世代のプロセッサに高速I/Oリンク技術を搭載する計画だ。これは、過去にOpteronに搭載され、Intel製サーバチップを打ち負かす要因になった技術だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]