専門家ら:「携帯電話やVoIPにはセキュリティが欠如している」

文:Elinor Mills(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル 2008年05月20日 12時06分

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 カリフォルニア州パサディナ発--携帯電話やVoIPシステムでは話す内容に注意した方がいい。

 あるセキュリティの専門家は米国時間5月17日、LayerOneセキュリティカンファレンスで、最も普及している携帯電話の規格であるGSMはセキュリティが非常に弱いので、通話者の居場所を簡単に追跡することができ、少しの手間をかければ通話内容を盗聴することさえできると指摘した。

 「GSMのセキュリティはもっと堅固であるべきであり、または少なくともユーザーはGSMで(機密の)内容を話すべきでないことを知っておくべきである」とGSM携帯電話が使用している暗号化アルゴリズムをクラックした経験を持つDavid Hulton氏は述べる。「回線上で誰かが盗み聞きしている可能性がある」(Hulton氏)

 GSM規格は、例えばAT&TやT-Mobileといったキャリアで使用されるNokia製などの携帯電話で使用されている。

 わずか900ドル出せば、機材を購入してフリーソフトウェアを使用して偽のネットワーク機器を作成し、ネットワーク上を流れるトラフィックを見ることができる。

 「基地局に接続されているすべての携帯電話を見ることができる。通話の内容はわからないが、その通話に関連づけられている通話者は確認できる。また場所を追跡することもできる。誰かがネットワーク上にいることがわかれば、その人が基地局からどれくらいの距離にいるのかもわかる」(Hulton氏)

 こうしたことが可能なのは、基本的にはユーザーの識別番号である加入者識別番号は、絶対にプレーンテキストで送信されないことになっているのだが、トラフィック上で簡単に見ることができるためであると、Hulton氏は説明する。「あなたがネットワークのどこにいるかわたしには正確にわかる」(Hulton氏)

 このようなデータを見ることは合法的なのかと問われて、Hulton氏は「わたしには100%確実なことは言えない」と述べた。

 それより前に行われた講演では、出席者はVoIPシステムの問題点について学んだ。VoIPを使用すると企業や消費所は通信コストを削減することができるが、VoIPには一般的に「ほとんどまたは全くセキュリティがない」とセキュリティ企業NetSPIのシニアセキュリティコンサルタントであるDavid Bryan氏は指摘する。

 Bryan氏は、オープン規格に基づいたVoIPシステムはトラフィックを暗号化しないので通話の盗聴、偽造、傍受、および偽のボイスメッセージ作成といったリスクがあると述べ、さらにそのような目的のための「Vomit」や「Cain and Abel」といった名称のツールが数多く存在すると付き加えた。

 Bryan氏はその場の実演で、電話の会話の途中に非常放送をさし挟み、その通話を自動化されたツールで録音してみせた。

 「Skype」は暗号化を導入しているが、プロプライエタリなテクノロジであるため、外部の人間に頼ってコードを解析して脆弱性を見つけてもらうことができないと、Bryan氏は述べる。

 またBryan氏によると、Vonageは暗号化を使用しておらず、基本的にセキュリティが全く存在しないという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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