私もそうですが、外資系企業を渡り歩いていると嫌でも人脈が広がります。人脈は宝なので、その人脈を大事にします。そして、人脈がグローバルになればなるほど、英語が役に立つのです。グローバルレベルの仕事をすると、本当に英語が便利なツールだということが理解できます。私のいる情報通信業界では、世界中どこに行っても英語が通じます。
ビジネスでつきあう相手に情報を求めるだけでは、よい関係を築くことはできません。それに、こちらからも何らかの価値を提供しなくては、先方から貴重な情報を引き出すことは難しいものです。しょせんはWin-Winの関係しか成り立たないのです。
グローバルビジネスにおいて自分の価値を意識することは、英語の学習より大切なことです。自分の価値を会社に証明できなければ、解雇される可能性もあるからです。
また、自分の価値を高めようとすることは適度なプレッシャーとなり、自己啓発のパワーの源にもなります。人脈を広げることが、結果として自分の価値を継続的に高めることにつながるのです。
自己啓発のパワーは何か
英語を学ぶにあたって一番重要なことは何かとよく聞かれます。私の答えは単純で、
- モチベーションの維持
- 学習成果の展開が見えること、それが楽しいものであること
- 効率的な学習の方法論
以上の3つと答えています。
この中でもダントツで重要なのは、モチベーションを維持することです。モチベーションをいかに維持するかについては次回のコラムで詳しく述べますが、上記の2と3の項目は、モチベーションを維持するための要素の一部と言ってもいいほどです。つまり、モチベーションの維持は英語力アップの絶対条件なのです。
極端に言えば、やる気さえ維持できれば、どんなに非効率的な学習方法でもどんなに低レベルの英語教材を使っても英語は上達します。しかし人間は弱い生き物です。楽しくなかったり、学習方法があまりに非効率的だとサボりたい気持ちが助長されてしまうのです。この点をうまくコントロールしていくのがEric英語道場での修業と考えてください。
英語ができるようになると楽しい
先ほどビジネスシーンでのカッコイイ例をあえて挙げましたが、あの話でモチベーションが維持できる方はもう卒業です。このコラムを読む必要はありません。でも、私の場合はそれだけではモチベーションを維持できないので、あえてここで
「英語ができると楽しい」
ということを提言したいと思います。
私は、電話機の発明者であるAlexander Graham Bellが設立したAT&Tという伝統的なアメリカの大企業で働いていた時期があります。AT&Tで最初に感じたことは、アメリカ人は仕事を楽しむ人種なんだな、ということです。楽しんで成果を出していく、いや、楽しみながらでなければそれほどの成果が出せないというのが、あまのじゃくな私の理解かもしれません。成果主義は日本ではネガティブにとらわれがちですが、目標が明確で達成度がわかるので実はスッキリした制度です。日本企業にありがちな生殺しのような状況は考えられません。