- 再インストール
- 復旧
- ウイルススキャン
- 予防
ウイルスが与えるダメージの種類は、そのウイルスによって異なる。ダメージはファイル名の変更から、ソフトウェアアプリケーションを完全に利用不可能にすることまでさまざまだ。
OSが完全にダメージを受けている場合は、コンピュータの購入時に通常付属しているリカバリーCDを使って再インストールする。これはコンピュータを工場出荷時の設定に戻すため、その後インストールされたアプリケーションや作成されたデータのファイルなどは失われてしまう。
再インストールの手順を始める前に、ITマネージャは必要な情報をすべて手元に用意しておく必要がある。そのような情報には、オリジナルのソフトウェア、ソフトウェアライセンス、登録番号やシリアル番号などがある。
あらゆる組織は、ウイルス攻撃があった場合でも失われたデータを復旧できるよう、ファイルや文書を定期的にバックアップしておくべきだ。もしコンピュータのハードディスクに保存されているすべてのデータとファイルのバックアップがなければ、感染したファイルはおそらく完全に失われてしまうだろう。
すべてのウイルスがデータファイルを攻撃するわけではないことを念頭に置いておくことは重要だ。一部のウイルスはアプリケーションだけを攻撃する。アプリケーションが攻撃され利用できなくなった場合は、そのアプリケーションをアンインストールして、再インストールする必要がある。
再インストールを終え、データを復旧したら、ネットワーク上のコンピュータを完全にウイルススキャンにかける必要がある。アンチウイルスソフトウェアには最新のウイルス定義ファイルを使うこと。
何かを見落とすことがないように注意し、ネットワーク上のすべてのコンピュータとサーバ上にあるすべてのファイルと文書に対してスキャンを実行する。
予防のための第一歩は、アンチウイルスソフトウェアを使い、確実に最新のセキュリティパッチを適用することだ。さらに将来の攻撃に備えて、データが失われることがないよう、定期的なバックアップスケジュールを組み、実行する。
また、すべてのパスワードを変更することも大切だ。これには、ISPやFTPアクセス、電子メールやウェブサイトで使われるものも含まれる。一部のウイルスはパスワードを盗んだりクラックしたりすることができ、これが将来のシステムの脆弱性に繋がる場合がある。
企業が一定のセキュリティ対策を施していたにもかかわらず、ウイルスがネットワークに入り込んでしまった場合には、間違いから学び、現在のセキュリティ慣行を変更したり強化したりすることを検討すべきだ。
なぜセキュリティ対策が効果を発揮しなかったかを考える必要がある。ファイアウォールはあったか、もしなければ、それは必要か。ウイルス定義とセキュリティパッチは適切に更新されていたか。ダウンロードしたファイルに対し、ウイルススキャンは行っていたか。
企業はITセキュリティポリシーを改善し、強化すべきだ。予防ツールとセキュリティ慣行を用意することは、企業が自らの時間、費用、そしてウイルス攻撃に伴うストレスを軽減することになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ