したがって、メモリ管理、ネットワーキング、プロセス管理、あらゆるセキュリティの強化といったことはすべて引き継がれますし、人々が期待しているアプリケーションとの互換性も維持されます。最後に、Windows 7では32ビットと64ビットの両方のバージョンをリリースすることを約束します。これは、特にデバイスドライバとの互換性の面でさらに助けになります。64ビットのエコシステムが充実してくるにつれて、より多くの人々、特に愛好家層が64ビットを導入するようになると期待しています。多くの人々にとって現段階でこれはすばらしいシナリオです。わたしは自分のほとんどのマシンで64ビットが動作しているのを確認していますし、メインのノートPCでも動作しています。
--それでは、軽量化カーネルについての話が出てきたのにはどのような背景があったのですか。
Sinofsky:今日はもう少し高次元の話を中心にしませんか。実装面の詳細にはあまり立ち入りたくないのです。
--今後数年間でOSにとって重要となる最も大きな機会はどのような分野ですか。1つの領域は新しいユーザーインターフェースかもしれませんが、ブラウザによってOSの重要性が小さくなっているという意見をよく耳にします。それは一般にMicrosoftの見解ではないと思いますし、普通に考えてWindows開発部門の見解ということもあり得ないでしょう。今後もOSが重要性を持ち続けるとしたらそれはどのような分野ですか。
Sinofsky:Windows 7には多くの機能が搭載されます。これはメジャーリリースですから。わたしはカーネル、ドライバの互換性、(アプリケーションの)互換性について語ってきましたが、まだまだお話ししたいことはたくさんあります。またぜひお会いして話をしましょう。
--ユーザーが導入してすぐに使用できる多くの機能が搭載されるWindows 7の目的の1つは、今回のリリースに対する人々の関心を集めることにあるのですか。
Sinofsky:先ほども申し上げたように、今日はあまり詳細な内容については立ち入りたくないのです。今日は情報をどのように公開するべきなのかという点を中心にお話をしていますので。しかし、わたしに確実に言えることは、われわれはメジャーリリースに取り組んでいるということであり、メジャーリリースがどのような意味を持つかの理解についてはそれぞれの顧客によって異なると思います。そして、われわれが今後取り組んでいきたいのは、今回のリリースを幅広いユーザーに満足してもらえるものにすることです。あるいは、全体を再設計しなければそれはメジャーリリースとは言えないという考え方もあるかもしれません。しかし、われわれは実際に互換性を改善しようとしていますし、Windows 7を使ってくださるすべてのお客様に多くの価値をもたらす製品になるようにしていきます。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ