先週水曜日、ガートナー ビジネス インテリジェンス サミット 2008 のベンダーパネルディスカッションという企画に登壇してきました。ガートナーの堀内バイスプレジデントのファシリテーションで、オラクルの三澤執行役員、SASの宮田執行役員、そして私。イカン、私だけが下っ端だ!ま、マイクロソフトは下っ端でも BI が語れる、と、よきにとらえてください。
本エントリーのタイトルはそのガートナー BI サミットにおけるディスカッション項目の 1 つです。企業ユーザーが BI をいま一歩使い切れない理由として、「BI スキル不足」があると。もちろんその場合のスキルとはツールの使い方の話じゃなくて、どんなデータをどう分析して何を得るのか、という思考能力の問題。堀内さんいわく、これは実は日本特有の話ではなく、欧米各国でもやはり BI のスキル不足は問題になっているそうなのです。
ゴメンナサイ、実はあんまりちゃんと覚えてませんが、各ベンダーはこのスキル不足を解決するために何を手伝ってくれるのかというお題に対して、他の 2 社は、業務プロセスと密連携した BI を展開することでスキルのギャップを埋める、ようなことをおっしゃっていたかと思います。
私はと言えば、マーケティングスキルなど最終的に得たいはずである結果を導き出すためのトレーニングを提供しますという話と、(ガートナーが提唱するBI コンピテンシセンターのような組織を作るのは1つの解決方法なんだけども)せっかく企業内にいろんな役回りの人がいるんだから、同じデータや文脈(=戦略情報)を中心にそんなプロフェッショナル達の知恵を共有できれば組織全体ではスキルが最適化できるんじゃないの、という感じのお話をさせていただきました。
おそらく相対的に日本人よりも情報リテラシーが高く、IT ツールをどう使いこなしてやろうというアイデアにも富んでいると思われる欧米人をしても BI スキル不足を認識しているのであれば、それはツールやら業務プロセスやらを超越したところに問題があるはずです。環境によらず共通する問題として考えられるのは、個人的には 「情報量の爆発」 であろうかと思います。