エクシード、“グリッドOS”活用したクラウド型サーバサービス展開へ

田中好伸(編集部) 2008年07月15日 19時53分

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 システム構築・データセンターサービスの企画・運営などを展開するエクシードは7月15日、米3teraが提供するグリッドOS「AppLogic」を活用したクラウドコンピューティングを実現するホスティングサービス「myDC」を8月1日から開始することを発表した。

 myDCは、複数のサーバ上にAppLogicを搭載してユーザーごとに仮想のデータセンター空間を提供するというもの。ユーザー企業は、GUI操作で複数のサーバによるシステム構築することが可能となる。

 myDCの機能によって、従来1カ月以上かかっていたサーバの設計から機器の調達・構築といった一連の作業が、数分から数時間へと大幅に短縮することができるという。一度構築した複数サーバからなるシステム構成は、容易にコピーや削除が可能となり、新しいウェブサイトの構築が必要になる携帯電話向けコンテンツ配信事業のような業態には有効だとしている。

 エクシードによると、欧米のシステム開発会社の多くがAppLogicを活用した開発やテストを行っているという。AppLogicを用いることで、日本国内でも、新しいシステム構築で現在の総費用の20〜30%のコストを要する開発・テスト用のサーバ調達費用や、サーバ/ネットワークの設計・構築といった基盤系にかかわる費用を、2分の1以下に低減することが可能としている。

 エクシードでは、携帯電話向けコンテンツ制作・配信会社やシステム開発会社のほか、期間限定のキャンペーンサイト、ゲームやアニメ制作といった事業にも需要が見込まれるとしている。同社では、年内に基本構成で100セット以上のmyDCサービス提供を目標としている。

 3teraは、この6月にAppLogicの日本国内での独占販売代理店契約をネットワンシステムズと締結している。

 AppLogicは、AppLogicをインストールした既存のx86サーバをギガビットイーサネットスイッチで接続するだけで、CPUやメモリ、ストレージ、帯域のリソースプールを作成し、サイジングやアドレス割り当て、ハードウェアやソフトウェアなどの、ウェブアプリケーションに必要な要素を柔軟に提供できる、仮想プライベートデータセンターへと再構築することができる。

 AppLogicは、ファイアウォールや負荷分散装置(ロードバランサ)、各種サーバやストレージなどのハードウェアから、CentOS Linux、Fedora Linux、Apache、MySQL、JBossなどの主要オープンソースソフトウェア(OSS)まで、ウェブアプリケーションの構築に必要なすべての要素を、グリッド上の仮想OSと各サービスに必要となるアプリケーションを組み合わせてカプセル化した仮想アプライアンスに置き換える。

 これによってユーザー企業は、AppLogicの操作画面上でドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、アイコン化された各仮想アプライアンスの設置や接続を行い、ウェブアプリケーションの稼働基盤をオンラインで構成できるようになる。

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