インテル、「Intel Developer Forum」を間もなく開催--議題の中心は低電力 - (page 2)

文:Brooke Crothers(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2008-08-19 13:22

 Intelのウルトラモビリティ事業本部のジェネラルマネージャであるAnand Chandrasekher氏は、携帯インターネットデバイスにおけるAtomと、Atomの次世代プロセッサである「Moorestown」について講演するが、当面Atomの原動力になるのはネットブックと呼ばれるカテゴリだ。Intelによれば、Intelのモビリティ事業本部のジェネラルマネージャであるDavid(Dadi)Perlmutter氏が、低コストモバイル市場について講演し、さまざまなネットブックを披露するという。

 現在注目を集めているネットブックには、「ASUS Eee PC」「Acer Aspire」などがある。

 Intelの広報担当者であるBill Calder氏は、ネットブックといえば低電力であるため、近いうちにネットブック専用のデュアルコアAtomプロセッサがIntelから発表される見込みはなく、「ネットブックにデュアルコアを搭載する理由はない。シングルコアのAtomで十分だ」と述べている(「ネットトップ」デスクトップ向けのデュアルコアAtomチップは2008年末に登場する見通しだ)。

 「これらのPCは基本的なインターネットの利用を目的に作られている。大半を占めるのは、データの読み取り、共有、表示で、データの作成、構築、メディアへの書き込みではない」(Calder氏)

 また、Intelは、超低電圧(ULV)モバイルプロセッサの詳しい内容についても言及する見込みだ。「MacBook Air」「Lenovo ThinkPad X300」、発売されたばかりのDellの12インチ「Dell Latitude E4200」のような超軽量ノートPCの厳しい電力要件を満たすために設計されたCore 2モバイルプロセッサが話の中心になる。

 現在のULVプロセッサは9月から45nmになる。現在販売されているLV、ULVプロセッサはすべて、これよりも古い65nmテクノロジをベースにしている。

 MacBook Airに搭載されているような、主流の低電力プロセッサのサーマルエンベロープは10〜25Wだが、LV、ULVカテゴリのデュアルコアプロセッサは10W以下だ。

 また、これらの厚さ1インチ(2.54cm)以下のノートPCの多くに、80Gバイト、128Gバイトのソリッドステートドライブ(SSD)が搭載されるだろう。Micron Technologyはすでに、128Gバイト、256GバイトのSSDを発表している。大容量SSDは今後数カ月のうちに、超軽量ノートPCに不可欠な要素になるだろう。

 また、ハイエンドプロセッサについて、Intelは同社初のクアッドコアモバイルプロセッサの詳細を発表する見込みだ。Hewlett-Packard(HP)、Lenovoの両社はすでに、クアッドコア搭載ノートPCを発表しており、「HP EliteBook 8730w」モバイルワークステーションでは、クアッドコアモバイルチップがオプションとして用意されている。また、クアッドコアモバイルプロセッサは、DellのAlienware事業部門のゲーム用ノートPCにも搭載される見通しだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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