エンタープライズ向けのクラウドコンピューティングに目を向ける
Web 2.0におけるさまざまな側面でも同じことが言える(「A checkpoint on Web 2.0 in the enterprise」)が、IT業界は現在、ほとんどの企業がついていけないほどの速さで動いている。しかしクラウドコンピューティングによって、大きな経済上のメリットが容易に手に入るようになるため、他のものよりも迅速に採用されていく可能性が高い。特に、データセンターリソースのリース終了時期が近づくにつれて、IT企業の多くは追加投資によるインフラ増強を検討する際に、「クラウドソーシング」の能力とその運用についても真剣な検討を迫られるようになるはずだ。
一般的に言って、クラウドコンピューティングを試験的に運用する際の最有力候補は、中核となるITシステムではなく、企業にとって重要度が2番目ないし3番目に来るものとなるはずだ。将来のことを前向きに考える企業は、試験的な運用を始めることでクラウドコンピューティングの要領を学び取ろうとしている。しかし、政府機関や、極めて重要な情報を扱う企業といったある種の組織は、クラウドコンピューティングの採用に慎重となるだろう。どのような形態のアウトソーシングに対しても言えることであるが、IT部門が制約、セキュリティ、スケーラビリティ、信頼性、管理手法、実際のコストについて明確に把握するまでには時間がかかるため、クラウドコンピューティングを活用できるようになるには相応の時間が必要となるはずなのだ。しかし、エンタープライズITの今後の数年間は、ますます「はっきりしないもの」(cloudy)になっていくということは予想できるだろう。
あなたの会社はクラウドコンピューティングを既に利用しているだろうか?それとも今年中に使用し始めようとしているのだろうか?答えがイエスでもノーでも、その理由を教えてもらいたい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ