ITとは企業の競争優位を獲得する戦略を支えるコンピュータやネットワーク技術、およびその活用のフレームワークを含めた手段の集合体である。しかし、Web2.0時代を迎え企業と消費者のコミュニケーションが変化し既存のコンピュータやネットワークも進化を求められるようになってきた。その進化に対応可能なITをICTと呼ぶ
冒頭にも書いたように、ICTという言葉は非常に広い範囲の概念を含むものであり、私の意見が必ずしも全ての方々の意見と一致しているとは思いません。是非あなたなりのICTを考えてみてください。
あなたの会社で、自社なりのICTの定義を議論してみれば、自社が顧客とどういうコミュニケーションをしているのか、そこにどういったチャンスや課題が潜んでいるのか洗い出すこともできるでしょう。
是非、ICTをただのバズワードとしてとらえず、また、通信や回線というただのツールから離れてとらえてください。ICTを理解しようとする中で、自社のIT戦略から抜け落ちている社会や事業とのつながりが見えてくるかもしれません。
Peace out,
Eric
筆者紹介
エリック松永(Eric Matsunaga)
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科(修士)卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT&Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。