今後の注目はSaaSと仮想化--CA IAM r12発表で目指すセキュリティ管理戦略 - (page 2)

山下竜大(ライトセブン)

2008-09-22 12:25

セキュリティに対する企業の課題とは?

 企業はセキュリティをサービスとして提供してほしいと考えています。また、システムやデータセンターの仮想化、SOAインフラ導入に合わせたサービスそのもののセキュリティの実現なども課題のひとつです。さらに、企業は監査の要件や政府の規制に準拠しなければなりません。

 そこで我々は、さまざまな新機能を搭載したCA IAM r12を中核に、ビジネス環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できるセキュリティ管理ソリューションを継続的に提供していきます。

CA IAM r12の特長について聞かせてください。

 CA IAM r12は、「アイデンティティ管理」「アクセス管理」「セキュリティ情報管理」「セキュリティコンプライアンス管理」の4つの分野にフォーカスした18製品により機能が構成されています。すべての製品を統合ソリューションとして導入することはもちろん、必要な製品だけを組み合わせて導入することも可能です。

 最大の特長は、展開(Deployment)をシンプルにしたほか、一元的な管理ができる機能を搭載したことです。また、ウェブ対応のインターフェースを提供することで容易な操作性を実現したほか、コンプライアンスレポートの標準化を実現しています。これらの機能により、ITコストを大幅に削減することが可能です。

 CA IAM r12では、製品ポートフォリオの観点から「アイデンティティ・ライフサイクル管理」「セキュア・ウェブ・ビジネス・イネーブルメント」「サーバ・リソース保護」という3つのソリューションを実現できます。

 たとえば、アイデンティティ・ライフサイクル管理では、プロビジョニングやデプロビジョニングが可能です。また、ユーザーの役割を管理するための機能が重要です。アイデンティティのコンプライアンスを守っていること、すなわちビジネスの観点で一人のユーザーが持っている権限が適切なものかをコントロールしていく必要があるのです。

 CA IAM r12を導入することで、アイデンティティ・ライフサイクル管理の実現のための基礎を築くことが可能です。これにより、アイデンティティ管理システムとビジネスプロセスをより密接に連携することが可能になります。

 また、ウェブ環境を活用してビジネスを拡大していくためには、あらかじめ強固なセキュリティを確保しておくことが必要であり、同時に適切な規制に準拠しておくことも重要です。

 そこでセキュア・ウェブ・ビジネス・イネーブルメントでは、「CA Siteminder Web Access r12」および「CA Security Manager r12」を提供することで、企業の枠を越えた顧客企業やパートナー企業との信頼関係を確立することを可能にします。

 さらに、サーバ・リソース保護では、データセンターに対するアクセスでどのような権限を与えればよいのかなど、システムやデータセンターの仮想化を実現する場合の課題を解決します。

効果的だったユーザー事例について聞かせてください。

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