データドメイン、非重複化技術を搭載したバックアップストレージの最上位機種を発売

CNET Japan Staff

2008-10-02 19:50

 データドメインは10月1日、同社のエンタープライズ向けデータ・プロテクション・ストレージ製品の最上位機種「DD690」の日本国内向け出荷を開始すると発表した。

 同社は、データ保護ストレージ製品の開発、販売、保守業務を行う専業ベンダー。2001年10月に米国で創業し、日本法人は2年半前に設立されている。同社では自社のソリューションを「エンタープライズ・データ・プロテクション・ストレージ」と呼称する。いわゆるVTLやNASといったディスクによるデータバックアップソリューションを内包する概念だ。

河野通明氏 データドメイン、代表取締役の河野通明氏

 データドメイン、代表取締役の河野通明氏は、同社製品の優位性を「デデュープ(De-dupe)」と呼ばれるデータの非重複化技術であるとする。デデュープとは、保存すべきデータの構造を分解し、その構成要素と組み合わせを保持することで、ストレージ保存の効率を上げる技術。近年、大手ストレージベンダーからも「データの非重複化」をうたう製品が出てきているが、データドメインではデータブロックの扱い方や重複判定のアルゴリズムなど、特許技術を含む独自のテクノロジにより、他社製品よりも高い処理効率を実現しているとする。

DD690 出荷が開始された最上位機種「DD690」

 出荷が開始された「DD690」は、同社製品ラインの最上位機種となる。先述の「デデュープ」による性能と容量最適化の両立を追求したほか、データレプリケーション機能、大容量のNVRAM(不揮発性メモリ)の搭載や独自のOSによるデータ保護の信頼性向上を実現する。同社発表によれば、平均で約20倍の容量削減を可能にしており、スループットは1.4Tバイト/時。これは、従来機種比で75%以上の性能向上になるという。

 DD690は、2基のクアッドコアXeon/2.66GHz、16Gバイトメモリ、1024MバイトNVRAMを搭載。ストレージは、標準で12Tバイトの実効容量(16Tバイトの物理容量)を搭載する。価格は6000万円より。伊藤忠テクノソリューションズ、兼松エレクトロニクス、新日鉄ソリューションズ、東京エレクトロンデバイス、東芝ITサービス、ノックス、丸紅情報システムズの各販売代理店経由で提供される。

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