1. 高い目標を設定する
- 高い目標を達成するためには、通常のダラダラとしたやり方ではダメ。工夫した手法が必要
- あまりにも先だけを見続けると挫折する可能性が高いため、マイルストーンを設定し、進捗の達成度を味わいながら進める
- 他の人に目標スコアを宣言する。できれば会社の仲間や先輩など複数人に公言することで、自分を追い込む
身の程知らずかもしれませんが、私は495点の時点から一気に900点を取る意識で取り組みました。ただ、次に受けた試験の結果は575点。先を見すぎていたため、ここで気が抜けてしばらくブレーキがかかってしまったという失敗体験もあります。そのため、マイルストーンを設定することをお勧めします。
また、会社の仲間約10人に対し、TOEIC目標スコアの宣言をしたことは、私にとってスコア獲得の大きな要因の1つになりました。670点取得直後に受けたTOEICは、勉強期間が短かいせいもあって645点と、実力の停滞も感じました。そこで目標を700点にしようかと思いましたが、どうせやるならと800点の目標を宣言しました。
結果10点足りないのは悔しいですが、700点を目標にしていたら700点前後しか取れなかったでしょう。途中で勉強をやめようと思ったこともありましたが、最後まで追い込みがきいたのは「皆に公言してしまったから」です。
2. 現状を知り、ギャップを知り、分析する
- 自分の現状と実力を知らずして、目標達成することは不可能。ギャップを認識して、何をどれだけ埋めるか理解することが出発点
この段階では、公式問題集や本番TOEICテストをとにかく受験することです。さらに重要なのは、受けた結果で一喜一憂するよりも、自分がダメだったポイントをできるだけ思い出すことでしょう。問題のひとつひとつを思い出すのではなく、まずは感覚的なものでいいと思います。
例えば、「リーディングの時間が足りなかった」と感じたら、その要因を考えます。「長文を何回も読み返しすぎたせいだ」ということがわかったら、対策として設問の先読みと返り読みをなくすよう意識し、一発で答えを見つける練習をすればいいのです。また、「長文リスニングの途中でパニックになって全然わからなかった」場合、対策として設問のスピード先読みを練習し、何を意識して聞くべきか押さえる練習をすればいいのです。
その上で、わからない単語が多すぎたのであれば、当然ですが単語を集中的に覚えます。短い文でも聞き取れないことが多ければ、CD付きリスニング問題集で音や意味がとれなかったところを繰り返し聞くなどして対策を考えます。当たり前のようですが、漫然と勉強するのではなく「意識して」勉強すると、吸収力や効率が全く変わってきます。
また、TOEIC対策問題集を解いてみると、ひっかけ問題なども含めてより詳細な分析ができます。私の場合、「設問の先読み」はスコア獲得目的のみのテクニック(=邪道)だという意識があって実施していませんでしたが、これは絶対にやるべきだと思います。というのは、実践の英語でも、「どんなテーマなのか、何を聞き取り理解したいのか」があらかじめわかっていることが多いためです。つまり、集中して聞き取る練習は実践にも活用できるので、初中級者は邪道とは思わず「設問先読み」をやるべきでしょう。