実は、朝ごはんとランチの会場です。
私は、日本人参加者の誰とも約束をしないで、直接食事会場に行きました。そこには、たくさんの出会いの機会があるからです。だって、米国では我々が「外国人」なのですから。日本で外国人がいると目立ちますし、何者なのか興味も沸きますよね。今あなたは、そんな興味の対象なのです。向こうが自分に興味を持ってくれるという絶好の機会を逃すなんて、もったいない。
出会いの黄金ステップ
出会いは突然に、などとよく言いますが、出会いにはきっかけが必要です。待っているだけでは、なかなか機会が訪れません。そこで3つの秘訣をお教えしましょう。この3つの黄金ステップをマスターすれば、あなたはビジネスの場でもプライベートの場でも、どんどん新たな出会いに遭遇することになります。
その3つの黄金ステップとは、ズバリ!
- 視線
- 笑顔
- Hi!!
笑わないで下さい!!これは重要かつ、日本人が苦手な行動そのものなのです。
まず視線ですが、日本人が信用されない残念な原因の1つは、会話をする時にしっかり相手の目を見ないことです。視線は相手の注意をこちらに向けさせる力があります。ほえまくる犬も、目をじーっと見つめるとおとなしくなって服従することがあります(逆にかまれることもありますが……)。出会いの場で視線を投げると、相手の注意がこちらに向けられます。「お、日本人だ!」と心の中で思っているはずです。
例えば、朝食会場に1人で行ったとしましょう。見ると数人が談笑しているテーブルに空席があります。相手の視界を確認し、思い切り視界に飛び込んでいくのです。
3つの黄金ステップは、テンポが重要です。自分が相手の視線に入ったことを確認したら、テンポよく笑顔! そうすれば、相手も笑顔を返してくれるはずです。そして、にこやかに言いましょう。
Hi !
この3つのステップで、もう出会いは完了です。ここから逃げることはできません。恐れず、ずうずうしく行きましょう。日本人は消極的すぎます。少し厚かましいかなと思うことでも、米国ではそう思われないので安心してください。
きっかけさえつかめれば、後は簡単です。仲良く会話できる環境を作っていきます。「Could you share this table?」(ご相席お願いできますか?)と丁寧に言ってもいいのですが、ここは同じビジネスをする仲間が世界中から集まるカンファレンスの場です。もっと積極的に「May I join?」(私も一緒にいい?)で行きましょう。ここで断られることはまずありません。万が一、その席が空いていなくて断られたとしても、あなたは既にその人と知り合いです。カンファレンスのブースで会ったら声をかけてもいいのです。
相手は、見慣れぬアジア人に興味津々のはずです。相手が話しやすいように、もうひと言、ふた言かければ、あとは自然と会話が進むはずです。中国人だと思われることも多いので、さりげなく日本人であることをアピールしましょう。