上司のプレッシャーのおかげ? 半年で700点台前半から800点台へ--オトナの試験勉強 TOEIC編 - (page 2)

内田大介(トレンドマイクロ)

2008-11-12 08:00

研修後は自信満々で帰国、それが……

 部署の承認を得て社内選抜も通過し、最終派遣メンバーに選ばれることができた私は、1カ月間にわたって夏休み中の米国の工科大学にて研修の日々を過ごしました。1日3コマの授業は、英語の発音の矯正と一般的なコミュニケーション手法を学ぶことが中心で、文法やリーディングに関してはほとんど授業が行われませんでした。それでも英語のリスニングスキルが向上したことは自分でも感じ取れましたし、アウトプットも研修前より改善したと現地の講師にほめられ、自信満々で帰国しました。

 帰国1週間後の土曜日のことです。研修参加者は全員本社の会議室に集められ、TOEICを受験しました。やはりリスニングは以前より随分耳に入ってきます。これならK部長に課せられた800点のノルマも越えられているのではないか、と高をくくっていました。

 数週間後、私はK部長に呼び出されました。K部長は私に封筒を突きつけ、「研修後のTOEICのスコアが返ってきた。見てみろ」と言います。そこに記載されていた私の点数はなんと715点。入社前より少しは伸びていたものの、800点にはほど遠い点数でした。

 「どうする?」とK部長に言われたものの、この点数に一番ショックを受けていたのは私自身です。本当に研修費用を払わなくてはいけないのだろうか、などさまざまな思いで頭がいっぱいになり、うまく答えることができませんでした。

 結局、数十分のお説教の後、半年以内に800点を取ること、ただし英会話学校に通うなどして業務に支障をきたさないようにとのお達しで、その場は放免されたのです。

本格的なTOEIC対策開始

 今度こそ、本当に半年以内に800点を取らなくてはなりません。そのために私が実施したTOEIC対策は、以下の3つでした。

  1. 問題集をまず1冊購入し、毎日少しずつでも何度も同じ問題を解く
  2. 耳を英語に慣らすため、通勤では問題集のCDを聞き流す
  3. 帰国子女の友人との会話はすべて英語で行う

 問題集の購入と同時に、向こう半年間のTOEIC公開試験を4回分申し込みました。

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