経営者の皆さん、ストレージなんてどれでも一緒と思ってませんか?

大野晋一(編集部) 2008年12月04日 10時30分

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 「ストレージなんてどれでも一緒。安いものを使っておけばよいでしょ? まぁ、信頼性も大事かな。今時はセキュリティも気をつけなきゃね」くらいに思っているかもしれない。しかし、ストレージの選定や増強にも戦略を持って取り組まないと「大変なこと」になりかねない。どんな企業であっても今使っているストレージはいつの日かいっぱいになり、必ず増強することになるからだ。

 そして、ストレージは経営者の方々が思っている以上に多様化してきているのだ。

 米Forrester Researchのシニアアナリスト Andrew Reichman氏に、ストレージに関して企業が持ちうる問題や企業が知っておくべきトレンドなどを聞いた。

企業が抱える4つの問題

 ストレージの専門家である同氏は最初に、どんな企業でも抱えている問題に関して4つ挙げてくれた。つまり、コスト削減・可用性・セキュリティ・組織だ。コスト削減・可用性・セキュリティの3つについては誰もが考えつくだろう。しかし、組織についてはどうだろうか?

 同氏は、組織の問題について、組織ごとに異なるストレージを採用し、企業内に様々なストレージが混在することと指摘する。これらは技術の問題というよりはビジネスの問題であるが故に解決が難しく、また、すでに導入されたストレージを統合していくことも難しい。

 もちろん、トップマネジメントを強化して、巨大な単一のストレージを企業全体で共有して使うことができれば理想的だ。しかし、現実的には難しい。また、昨今、すべての企業がM&Aについて考えなければならない。買収した企業が同じストレージを使っていることを期待するのは間違いだ。

巨大な単一のストレージはすべてにフィットしない

 エンタープライズ向けのストレージ戦略は往々にして「巨大な単一のストレージ」を目指してきた。しかし、Andrew Reichman氏はここに来てばらばらなストレージを許容したうえで、戦略的なストレージの導入が可能なトレンドや技術も見られると指摘する。

 まずはアプリケーションを中心に据えたストレージ導入だ。これまではすべてのストレージに対して巨大な単一のストレージを適用しようとしていた。しかし、現実にはうまくいっていない。Andrew Reichman氏は「無理に同じストレージをそろえようとせず、ExchangeやOracleといった、アプリケーション(用途)ごとに安価で単純なストレージを適用していけば結果的に安価になるのではないか。単純なストレージはそれ自体の価格が安いだけでなく、管理者の雇用も用意だからだ。もちろん、このトレンドはすぐには起こらないし、すべての企業がそうするべきだとは思わない。とはいえ、どうせ現在うまくいっていない。無理に統一せず、個々のアプリケーションごとに最適化する方が良い場面は多い」とする。

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