チャートを動かしてデータの意味を探る--ウイングアークが新しいBIツールを発表

田中好伸(編集部) 2008年12月04日 18時33分

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 ウイングアーク テクノロジーズは12月4日、データ活用ソフトウェア「Dr.Sum EA」シリーズの新製品として「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を2009年1月末から販売することを発表した。税別価格は100万円となっている。

 Dr.Sum EAは、企業の重要な資産であるデータを分析して、共有・配信することを目的に提供されるソフトウェア群。その中核となる多次元集計検索エンジンの機能強化版「Dr.Sum EA Ver.3 SP1」がこの10月から販売されている。

 今回発表されたDatalizer MotionChartは、Dr.Sum EAエンジンから読み込んだ集計データをもとに、たとえば折れ線や縦棒、横棒、積み上げ縦棒、折れ線縦棒コンボ、ゲージ、円、レーダーなどのさまざまなチャートを使ってデータを可視化して、“チャートによるデータ分析”を実現するツールとしている。Datalizer MotionChartの利用は、Dr.Sum EAシリーズのエンドユーザーインターフェースソフト群である「Dr.Sum EA Datalizer」と組み合わせることが前提となっている。

 同社は、業務現場の担当者向けの標準的チャート機能として、Datalizerをすでに導入しているユーザー企業、新規にデータ活用を検討しているユーザー企業を対象に、Datalizer MotionChartを提供するとしている。

 Datalizer MotionChartが実際にどんな操作でどのようにチャートを表示するのかは、デモ体験サイトで体験することができる。

 ウイングアークのDr.Sum事業部部長の小島薫氏は、Datalizer MotionChartの製品コンセプトについて、「従来は、データを表形式にした分析の結果としてのチャートという位置付けだったが、Datalizer MotionChartの場合、チャートからデータを分析するという位置付けになっている」と説明する。

 つまり、これまでは、まずデータを表として分析した後で、その結果を直感的にとらえられるようにするためにチャートを作成するという順番だった。それに対してDatalizer MotionChartでは、“チャートを作成する”という作業がいらなくなるのである。マウスでクリックしていくだけで、たとえば必要な情報だけにフォーカスする、あるいは参照したい期間のデータの範囲を広げるなど、チャートの形を変えるだけでなく、視点を変えるといった具合に、あらゆる角度から動的に自由にデータを探ることができるようになる。Datalizer MotionChartが実際にどんな操作でどのようにチャートを表示するのかは、デモ体験サイトで体験することができる。

 マウス操作だけで、膨大なデータの中から必要なデータを見つけ出せることから、数字だけでは気がつかないデータの変化をつかむことができるという。Datalizer MotionChartを開発した、ウイングアークの開発子会社であるフォー・クルーの代表取締役社長を務める田中潤氏は、「Datalizer MotionChartは、ただ表をグラフ化するツールではありません。チャートを眺めるだけでなく、自分で操作することで問題点やさまざまな情報の見方を発見することができ、企業内の情報を活用するための手助けを行うことができます」と、そのメリットを強調している。

 Datalizer MotionChartの稼働条件としては、クライアントPCにFlash 9以降が必須であり、サーバにはアドビのリッチインターネットアプリケーション基盤であるAdobe Integrated Runtime(AIR)1.5が必要となる。

 また、Datalizer MotionChartは、Datalizerシリーズのオプションとして付加することができる。具体的には、ウェブ集計レポート帳票の閲覧用インターフェースである「Dr.Sum EA Datalizer for Web」、より高性能な「Dr.Sum EA Datalizer Professional for Web」、集計レポーティングの「Dr.Sum EA Datalizer for Excel」――の3つだ。

 なお、同社では、グラフやチャートなどでより直感的に見ることができるウェブダッシュボードとして「Dr.Sum EA Visualizer」を提供している。Visualizerは経営層向け経営コックピットとして、Datalizer MotionChartは、現場向けの製品として平行販売を展開していく予定としている。

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