WindowsのレガシーアプリをVistaで動かすには:MED-Vを試してみよう

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2009-01-16 21:36

 もし古いWindowsの第三者またはカスタムアプリケーションを持っていて、それを「Vista」上で使えないでいるというなら、それを解決する新ツールにまもなくアクセスできるようになる。Microsoftの「Enterprise Desktop Virtualization(MED-V)」である。

 米国時間1月15日、Microsoftは初のMED-Vのパブリックベータを、それを試すことに関心がある誰もがダウンロードできるようにした。(それを入手するには確かにMicrosoftのConnectサイトで短い調査を完了させる必要がある。しかしそれだけのことだ。)

 MED-Vの第1リリースは、「Windows XP」と「Windows 2000」のアプリケーションがVistaマシンで動作できるようにすることを目的としている。本製品はこれをWindowsの旧バージョンをバーチャルに(Virtual PCを利用して)動作させることにより可能とするのだ。この第1リリースは、それ以外の旧Windowsバージョンはいっさいサポートせず、またVista上でのみ動作するように作られている。Microsoftは「Windows 7」でも動作するような将来バージョンも計画していると同社関係者は述べている。

 MicrosoftはMED-Vの最終版を2009年第2四半期に提供することを予定している。同製品の最終版は、Microsoftが「Software Assurance」ライセンス取得者のみに提供するユーティリティや技術のコレクションである「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」の一部としてのみ提供される予定だ。その他のMDOP製品には、「Microsoft Application Virtualization(App-V)」「Asset Inventory Service」「Advanced Group Policy Management」「Diagnostics and Recovery Toolset」そして「System Center Desktop Error Monitoring」が含まれる。

 Microsoft関係者は15日に、MDOPを提供してきた3年間で1150万本販売したと述べている。同社関係者によると、既存のMDOP顧客は自動的にMED-Vの最終版を追加料金なしで今年受け取る予定であるという。

 MED-VはMicrosoftが昨年Kidaroを買収した際に取得した技術に基づいたものである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]