これにあわせてOpenPNE Plugin APIとOpenPNE Web APIの2つのAPIを提供し、アプリケーション単位でのカスタマイズや独自アプリケーションの開発の手間を大幅に削減した。さらにOpenSocial APIにも対応。同APIに対応したアプリケーションをOpenPNE上に取り込むことも可能になった。
これまでOpenPNEを利用する場合、利用用途にあったカスタマイズを行う必要があったが、機能ごとにプラグイン化されていなかったので「いわば『職人の削りだし』だった」(手嶋氏)という。しかし今回3種類のAPIに対応することで、カスタマイズや新機能の作成が非常に容易になった。
ただし、バージョン2系でカスタマイズして作成したSNSについては、カスタマイズ部分のデータ移行が難しいケースがある。そのため手嶋屋ではバージョン2系のマイナーアップデート版となるOpenPNE2.14を並行してリリースし、1年間はサポートを保証する予定だ。
また、OpenIDに関する機能も強化した。これまでのバージョンでは、OpenIDの発行のみに対応していたが、最新版ではOpenIDを利用したログインに対応した。これによって、たとえばmixiのIDを元にした別のSNSを作成するといったことも可能になる。
そのほか、外国語への対応も行った。各外国語の辞書ファイルを追加することで、世界中の言語に対応する。まずは、英語および中国語のファイルから作成する予定だ。
手嶋屋では今後、PayPalの決済アプリケーションをはじめ各種アプリケーションを提供していく。また今春から今夏にかけては動作速度のチューニングやビジネス向けアプリケーションについても提供を予定する。