オープンソースSNSの最新版「OpenPNE3.0」公開--プラットフォーム化で拡張性を大幅強化 - (page 2)

岩本有平(編集部)

2009-01-27 14:58

 これにあわせてOpenPNE Plugin APIとOpenPNE Web APIの2つのAPIを提供し、アプリケーション単位でのカスタマイズや独自アプリケーションの開発の手間を大幅に削減した。さらにOpenSocial APIにも対応。同APIに対応したアプリケーションをOpenPNE上に取り込むことも可能になった。

 これまでOpenPNEを利用する場合、利用用途にあったカスタマイズを行う必要があったが、機能ごとにプラグイン化されていなかったので「いわば『職人の削りだし』だった」(手嶋氏)という。しかし今回3種類のAPIに対応することで、カスタマイズや新機能の作成が非常に容易になった。

 ただし、バージョン2系でカスタマイズして作成したSNSについては、カスタマイズ部分のデータ移行が難しいケースがある。そのため手嶋屋ではバージョン2系のマイナーアップデート版となるOpenPNE2.14を並行してリリースし、1年間はサポートを保証する予定だ。

 また、OpenIDに関する機能も強化した。これまでのバージョンでは、OpenIDの発行のみに対応していたが、最新版ではOpenIDを利用したログインに対応した。これによって、たとえばmixiのIDを元にした別のSNSを作成するといったことも可能になる。

 そのほか、外国語への対応も行った。各外国語の辞書ファイルを追加することで、世界中の言語に対応する。まずは、英語および中国語のファイルから作成する予定だ。

 手嶋屋では今後、PayPalの決済アプリケーションをはじめ各種アプリケーションを提供していく。また今春から今夏にかけては動作速度のチューニングやビジネス向けアプリケーションについても提供を予定する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]