機能拡張が進む「WORM_DOWNAD」の感染に注意

吉澤亨史 2009年02月09日 13時28分

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 トレンドマイクロは2月5日、2009年1月のインターネット脅威マンスリーレポートを発表した。1月の不正プログラム感染被害の総報告数は4972件で、2008年12月の4732件から微増となった。

 不正プログラム感染被害報告数ランキングでは、USBメモリ関連の不正な設定ファイル「MAL_OTORUN」が2008年8月以来6カ月連続で1位となっている。ただし、最も報告数の多かった12月の640件からは減少している。また、「WORM_DOWNAD」が2位に入っており、前月のほぼ倍にあたる251件の被害があった。

 2008年末からWORM_DOWNADの機能拡張が見られ、従来の脆弱性を利用してコンピュータに侵入する手法のほかに、USBメモリなどのリムーバブルメディア経由で感染する亜種などが確認されている。これらの亜種は、脆弱性の有無にかかわらず感染する可能性があるため、注意が必要としている。

 実際にトレンドマイクロのサポートセンターにも、WORM_DOWNADの拡張機能によって復旧が遅れたケースが報告されている。修正プログラムが適用されていなかったために、社内の数百台のコンピュータが感染した企業ユーザーの例では、不正プログラムの駆除修正プログラムを適用したものの、辞書攻撃によってパスワードのセキュリティレベルの低いコンピュータの再感染が続いたという。

 このほかにも、コンピュータ内の不正プログラムを駆除してもUSBメモリに不正プログラムが残っており、それを使用することでコンピュータへの再感染が起こるケースがあった。現在は自身の感染を広げるための機能拡張が見られるが、今後はシステム内部の情報漏えいのための機能の拡張などが予想されることから、「最終目的へ向けた段階的な進化の途上にある」とトレンドマイクロは見ている。

 不正プログラム感染被害報告数のランキングでは、1位が「MAL_OTORUN」(484件)、2位が「WORM_DOWNAD」(251件)、3位が「BKDR_AGENT」(67件)、4位が「BKDR_TDSS」(48件)、5位が「MAL_HIFRM」(44件)、6位が「TROJ_DLOADER」(43件)、7位が「TROJ_VUNDO」(40件)、8位が「JS_IFRAME」(38件)、9位が「TSPY_ONLINEG」(36件)、10位が「WORM_AUTORUN」(28件)となっている。

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