MS、Windows 7用に仮想化製品「App-V」をアップデート

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2009年03月02日 12時23分

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 Microsoftは米国時間2月27日、「Windows 7 Beta」と動作するように設計された仮想化製品「App-V」のアップデート版をダウンロードできるようにウェブ上に掲載した。

 App-Vは、Microsoftが2006年初めにSoftricityを買収した際に取得したSoftGrid技術に基づいている。App-Vはユーザーが実際にアプリケーションをローカルマシンにインストールしなくても動作させることを可能とするものだ。これは単一イメージの「Office」または事業別のカスタムアプリケーションを複数のユーザーに提供したい企業が、各デスクトップに触れることを必要とせずに配布することを可能とする。これはまた、ユーザーがWindowsマシンで同時に動作させると衝突の恐れがあるアプリケーションをバーチャルに動作させることを可能とする。

 Microsoftのアプリケーション仮想化技術の現行リリースである「App-V 4.5」は、「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」の一部として含まれており、Windows VistaとXPの上では動作するが、Windows 7の上では動作しない。MicrosoftがConnectダウンロードサイトから既存のApp-V顧客に対してダウンロードできるように提供する新たな「CU1(Cumulative Update 1)」ビルドは、Windows 7の上でも動作する。CU1ビルドにはまた、VistaやXPユーザーのためにも役立つApp-V 4.5への多様なフィックスやアップデートも含まれている。

 Windows 7のための完全なMDOPパッケージの最終版は、Windows 7が出荷されてから90日内に提供される予定である。Microsoftは依然としてこの運命的な日がいつになるかを明かしていないが、多くはWindows 7が2009年第3四半期に製造工程向けリリース(RTM)に至ると予想している。

 MDOPブログの27日の記事では、Microsoft関係者はなぜ――MicrosoftがVistaと互換性のあるアプリケーションの大半がWindows 7でも動作すると約束していながら――4.5CU1アップデートが必要とされるのかを説明している:

 「ご存知の通り、われわれはWindows VistaとWindows 7の間のアプリケーション互換性には高いレベルを要求しているため、なぜWindows 7に特化したApp-Vのアップデートが必要なのかと疑問に思われるかもしれない。アプリケーション仮想化は、あるWindowsリリースに特有の非常に深い相互関係を有する数少ないアプリケーショングループに含まれる。App-Vの場合は、そのレジストリのリダイレクト、ファイルシステム、そしてコンポーネントの要求である。したがってWindowsをアップデートしていく際に、App-Vの新バージョンを必要とし続けるのである。」

 App-Vの次期バージョンといえば、Microsoftは4.6リリースでは――依然として2010年の前半に予定されているが――64ビットのアプリケーションへのサポートを追加すると改めて表明した。MicrosoftはTechnology Adoption Program(TAP)のテスターを本暦四半期中に4.6ビルドに登録させる計画である。

 App-VはMicrosoftがMDOPに含めた数少ない企業対象ユーティリティのひとつである。MDOPはMicrosoftのAnnuity LicenseプログラムであるSoftware Assuranceに登録した顧客だけが購入できるようになっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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