インフォテリアは10月20日、企業アプリケーション統合(EAI)パッケージソフトの最新版となる「ASTERIA WARP 4.4」と表計算サーバソフト「ASTERIA Spreadsheet Server OnSheet」の出荷を開始したことを発表した。
ASTERIA WARP 4.4では、データマッピングのシミュレーション機能やデバッグ機能を新しく追加するとともに、チャート作成機能と仕様書出力機能を強化している。これにより、開発・保守管理時の総所有コスト(TCO)の低減に効果を発揮するとしている。
Windows 7とWindows Server 2008 R2にも対応する。ASTERIA WARPの低価格版である「ASTERIA WARP Lite」もバージョンアップし、「ASTERIA WARP Lite 4.4」になっている。ASTERIAはマルチプロトコル、マルチフォーマットのデータ変換を行い、異なるシステム間やデータフォーマット間での相互接続をコーディングせずに実現する製品群だ。
同時に出荷が開始されたASTERIA Spreadsheet Server OnSheetは、同社が2007年から提供しているオンライン表計算ソフト「OnSheet」の機能を企業内のプライベートクラウドで使うためのサーバソフト。ASTERIA Spreadsheet Server OnSheetでは、表計算データをサーバ上で一元管理し、ユーザーごとのアクセス制御や、すべての改変履歴を記録、復元することができる。これにより、日本版SOX法で要請される「スプレッドシート統制」に最適な環境を提供できるとしている。
ASTERIA Spreadsheet Server OnSheetを活用すれば、複数の担当者で同時にワークシートにアクセスして、編集することができる。複数部署が対象となるワークシートの作成でも、個別に配布しなくても、共同作業や情報共有することが可能になる。
アクセス制御は個人ごとのIDで行う。ローカルのフォルダにあるワークスペースにもID単位でのアクセス制御をかけられる。重要な情報が含まれるワークシートにパスワードをかけ、パスワードを別途メールで送るといったことが不必要になる。
ASTERIA Spreadsheet Server OnSheetで作成されたデータやグラフは、イントラネットへ簡単に発行可能だ。経営指標となる情報を経営層向けポータルに発行し、プロジェクトチーム向け情報共有サイトに進捗やタスクを掲載するといった使い方ができるとしている。
ASTERIA WARP 4.4には、ASTERIA Spreadsheet Server OnSheetとデータ連携が可能となる専用コンポーネント群を搭載。これにより、企業システムとワークシートのデータ連携が双方向で実現できるようになる。データのダウンロードやExcelへの読み込みなどを自動化することで、手作業に起因するミスを排除できるとしている。