セールスフォース、企業向けSNS「Salesforce Chatter」を発表

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、長谷睦

2009-11-19 10:43

 Salesforce.comは米国時間11月18日、社内業務用のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Salesforce Chatter」を発表した。これまでは個人利用が中心だったSNSを企業向けに味付けしたものだ。

 Salesforce Chatterでは、同僚との連絡のためプロフィールを設定したり、現在の自分の状況を表示して今手がけていることを伝えたり、人やアプリケーションからのフィードを購読したりできる。また、共同作業のためにグループを作り、更新情報やコンテンツを共有することも可能だ。さらに同サービスは、現在盛り上がっている2つのSNS、TwitterおよびFacebookを組み入れている。

 Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は、サンフランシスコで開いた同社主催のカンファレンス「Dreamforce」の席上でSalesforce Chatterを発表した。同氏によれば、このカンファレンスには1万9000人が詰めかけたという。Salesforce.comは、一般にクラウドコンピューティングと呼ばれるウェブベースのサービスの推進役として名高い企業だ。

 Benioff氏は声明で、Salesforce ChatterはSalesforce.com社内でその威力を発揮していると述べている。「Facebook上の会ったこともない人について、自社の社員についてよりも詳しく知っているというのは、どういうことだろう? 今はSalesforce Chatterを通じて、会社からの声がわたしにも届いている。当社の社員は必要なコラボレーションに好きなモデルを使うことができる」

 IT関連のコンサルティングと分析を手がけるGartnerは、ソーシャルネットワーキングが企業に広く受け入れられるとみており、実際、「LinkedIn」など、一部のSNSはビジネス向けという面を持っている。

 Salesforce.comによると、Salesforce Chatterは2010年に登場の予定だという。同社の有料サービスに組み込まれるほか、Salesforce Chatter、「Salesforce Content」「Force.com」が使えて1ユーザーあたり月額50ドルの「Chatter Edition」も新たに発売される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]