韓国ソウル市に本社を置き、PCの遠隔サポートシステムの開発およびSaaS形式でのサービス提供を行っているRSUPPORTは11月25日、リモートコントロールツールの新製品「RemoteView 5」を発表した。日本での販売開始は12月1日。
「RemoteView 5」は、リモートアクセス、リモート監視、リモート保守、リモートコラボレーションに必要な機能を統合した製品。リモート作業での利便性を高めるため、別途VPN環境を用意しなくても、エージェントをクリックするたけでVPNトンネルを作れる「インスタントVPN(iVPN)」機能を搭載しているという。iVPNとデスクトップ共有機能を組み合わせて利用することで、遠隔地のPCとのネットワークドライブの連結や、リモート環境のバックエンドにあるサーバリソースなどの操作が可能になる。リモートコントロール分野でのiVPN機能の搭載は業界初という。
また、新バージョンでは1つのエージェントに対して、複数のユーザーやグループからコントロールができるアクセスポリシー設定機能を搭載した。この機能を「Windows Server 2008 Hyper-V」やVMwareの仮想化製品とを組み合わせることで、簡易シンクライアントソリューションを実現することも可能という。
そのほか、エージェントを仮想グループに登録してリモートでのモニタリングを行う「Live View」機能や、インテルvProテクノロジのRWT(Remote WakeUp Technology)、AMT(Active Management Technology)を利用したリモート電源管理機能などを新たに搭載している。
RSUPPORTでは、これらの新機能の搭載により、Windows OSを搭載したPOS、ATMなどの専用業務端末の保守や管理、多数のサーバや製造現場PCの監視、保守会社のリモートサポート、簡易シンクライアントの運用、情報システム部でのPCの電源操作など、さまざまな業務に対応できるとしている。
RemoteView 5の稼働環境は、サーバOSがWindows Server 2003および2008、コンソール用OSとしてWindows XP SP3以上となっている。価格は、10エージェントパックのサーバライセンスが12万5000円より。同社では、RemoteView 5について、2011年末までに10万エージェントの販売を見込んでいる。