NTT系2社、ASP型のテレビ会議とウェブ会議を相互接続--3月からサービス提供

田中好伸(編集部)

2010-01-27 19:14

 NTTビズリンクとNTTアイティは1月27日、両社が提供するASP型のテレビ会議サービスとウェブ会議サービスを相互接続させるサービスを共同で開発したことを発表した。1月28日から申し込みを受け付け、サービス提供は3月上旬を予定している。

 NTTビズリンクが提供するASP型サービスの「テレビ会議多地点接続サービス」のオプションメニューとして、NTTアイティのASP型ウェブ会議サービス「MeetingPlaza」を提供する。NTTビズリンクとのサービス契約に加え、NTTアイティとの契約が必要になるが、両社のサービスをそれぞれワンストップで販売する。契約後に両社のサービスを接続するためのゲートウェイのポートが専用に提供され、任意の日時にテレビ会議とウェブ会議を接続して利用できる。

図 今回の接続サービスの利用イメージ
※クリックすると拡大画像が見られます

 今回の接続サービスを利用することで、たとえば本社と支社の間で開催する会社幹部のテレビ会議に、営業所と販売店の間で開催する担当者レベルのウェブ会議を接続して、意思統一や実行のスピードを上げるといったことができる。また、そうした会議に出張中の担当者がノートPCからウェブ会議経由で参加して報告するといったことも可能だ。

 本社や支社、営業所、販売所などに対して、利用方法にあわせてテレビ会議専用端末やPCを設置することでシステムのトータルコストを削減するというメリットもあるとしている。

 ゲートウェイ接続料として初期費用が3万円、月額料金が1会議室あたり6万円となっている(税別)。これにテレビ会議多地点接続サービスとMeetingPlazaの利用料金が加わる。

 これまでテレビ会議とウェブ会議はそれぞれ個別に提供され、端末価格や映像品質、機能などによって活用が異なっていた。たとえば、経営幹部の会議には高精細映像によるテレビ会議が使われ、実務担当者による資料をベースにしたミーティングには手軽なウェブ会議が使われるといった具合だ。

 しかし、映像コミュニケーションが普及するにつれ、経営判断や意思決定に一層のスピードが求められるようになり、テレビ会議とウェブ会議をつないでほしいという要望が寄せられるようになっている、と両社は説明する。そうした声を受けて、両社は技術やリソースを持ち寄ってテレビ会議とウェブ会議を接続する技術を開発している。

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