DAL、EDIパッケージ「ACMS」貿易向けの最新版--国際標準プロトコルに対応

田中好伸(編集部)

2010-01-28 15:33

 データ・アプリケーション(DAL)は1月28日、電子データ交換(EDI)パッケージソフトの最新版「ACMS E2X 3.5」と「ACMS B2B 3.5」の販売を開始した。

 ACMS E2Xは、企業内外のシステムやアプリケーションをシームレスに連携するインテグレーションサーバ。ACMS B2Bは、企業間のデータ連携をスムーズに行う環境を容易に構築できるサーバ。最新版の3.5では、輸出入・港湾関連情報処理センター(NACCSセンター)の「国際連携システム」と連携できる、国際標準プロトコル「ebXML MS 2.0」をサポートしている。

 最新版の2製品が国際連携システムと接続できることから、国内外の取引に関連する情報を一元的に処理、管理できるようになっている。社内システムとの連携機能を持つACMS E2X 3.5は、社内基幹系システムの情報をもとに貿易手続きデータを作成できるなど、作業の確実性と効率化を向上させられるとしている。

 2製品はともに富士通のデータベース最新版である「Symfoware Server V10」に対応、同時に「MySQL 5.1」と「DB2 9.7」にも対応している。税別価格は、ACMS E2X 3.5が150万円から、ACMS B2B 3.5が100万円からとなっている。

 現在、輸出入に関係する企業や税関、行政機関は「輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)」を利用しているが、ビジネスのグローバル化が進むにつれ、国内の標準プロトコルを使用したEDIは、ネットを利用した国際標準プロトコルのEDIへの移行が加速している。

 貿易通関業務でも同様に、専用線で接続されていたNACCSは、ebXML MS 2.0をベースにネット接続できる国際連携システムを追加している。国際連携システムは、海外のシステムと連携できると同時に、日本国内の企業がNACCSにネット接続するためのゲートウェイ機能も果たす。NACCSを利用する企業は、貿易通関業務を効率化するとともに、回線コストの削減、利便性の向上といったメリットがあるとされている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]