住友電工情報システム、グループ品目分類を自動設定できる購買実績分析システムを販売開始

富永恭子(ロビンソン)

2010-02-26 16:12

 住友電工情報システムは2月25日、戦略的な購買立案を支援する購買実績分析システム「楽々ProcurementII データ・クレンジング」を開発し、同日より販売を開始したと発表した。

 同製品は、個々の発注実績データに「グループ品目分類」を設定するデータクレンジングを行うことで、収集した生データを、解析に対応できるように補正、正規化し、マクロ集計や取引先数、発注金額といった指標でのポートフォリオ分析をはじめとする、多様な分析を可能とするシステム。全社レベルや企業グループ全体での購買実態把握と購買戦略立案を強力に支援するとしている。

 同社によれば、購買コスト削減に向けて、各企業で様々な購買戦略、施策が立案、実施されているが、よりコスト削減の余地が大きい購買品目をマクロレベルで把握して絞り込むことは難しいという。マクロ把握のためには、個別品目ではなく、品目をグルーピングした「品目分類」での集計、分析が不可欠であるのに対し、企業グループ全体で品目の分類方法が統一されていないなどの理由で、品目のグルーピングが困難になっていることが最大の理由だという。

 楽々ProcurementII データ・クレンジングでは、収集した発注実績データ1件ごとに、全社あるいは企業グループ全体で、統一の品目分類である「グループ品目分類」を自動振分処理により設定できるという。また、自動振分されなかった発注実績データに対しても、振分用情報を追加設定して再振分を繰り返すことで適正な結果を得ることができるとしている。

 また、設定後のデータを、会社コード、発注月、グループ品目分類(大分類、中分類、小分類)でドリルダウンしながら、マクロに集計や分析を行えるという。グループ品目分類別に発注金額や取引先数のバランスをポートフォリオ分析する品目セグメントや、グループ品目分類別発注金額および取引先別発注金額のパレート図などを表示させることができるという。これらのグラフは、ブラウザ上で表示させることができるほか、抽出したデータをダウンロードして表計算ソフトやBIツールでシームレスに分析することも可能だ。

 同システムは、発注実績データを接続するだけで簡単に利用でき、購買システムがない企業や複数の購買システムが存在する企業でも運用可能という。なお、ウェブ購買システム「楽々ProcurementII」は、「楽々ProcurementII データ・クレンジング」へのデータ連携機能を標準機能として持っており、より簡単に分析を行えるとしている。

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