ミロク情報サービスとウイングアーク、ERP分野で協業

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-11 20:08

 ミロク情報サービス(MJS)とウイングアーク テクノロジーズは8月11日、ERPソリューション分野で協業することを発表した。これによりMJSは、同日より中堅企業向けERPシステム「Galileopt」とデータ活用ソリューション「Dr.Sum EA」の連携ソリューションの提供を開始するとしている。

 Galileoptは、中堅企業向けの財務を中心としたERPソリューション。J-SOX対応など内部統制機能のほか、EIP(Enterprise Information Portal)、W/F(ワークフロー)、EIS(Executive Information System)、BI(Business Intelligence)などのフロントオフィス機能を有している。またデータウェアハウス、経理系モジュール、業務系モジュールといったバックオフィス機能により、財務、人事給与、販売管理などにおいて経営の最適化を図るとともに、IFRSコンバージェンスにも対応する。しかし、BI機能においては、これまでGalileopt内のデータ以外の外部データを取り込めないなど、ユーザーのニーズに応えられないケースがあった。

 一方、Dr.Sum EAは、大容量のデータを部門間や全社規模で集計分析するためのデータ活用ソリューション。業務担当者から経営者やマネジメント層にいたるまで、蓄積された事業の収益性や販売実績などのデータを可視化し、見たい角度でデータ集計を実行する。また、クライアントフリーなため全社導入が容易で、大規模なデータ活用の一元化や、システム構築に要する環境投資の最適化、メンテナンスの負荷軽減が可能だとしている。

 GalileoptとDr.Sum EAとの連携ソリューションを提供することで、CRMやSFA、POSデータなどの外部データを取り込んで分析できるようになる。これにより、顧客、製品、サービスなどの業務データを連携させ、さまざまな視点からデータを把握、経営動向を分析して「経営の可視化」が実現するという。

 また、グループ親会社や子会社が他社製会計システムを運用している場合でも、簡易合併ツールとして活用できるという。さらに、Galileoptとは独立したデータベースのため、社内でGalileoptを導入していない拠点や部署、子会社からも分析データを参照することができるなど、運用の幅が広がるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]