イグアス、日本IBM、ジャストの3社、ファイルサーバ肥大化対策アプライアンスを発売

富永恭子(ロビンソン)

2010-09-08 19:26

 JBCCホールディングスの事業会社であるイグアスは9月8日、ジャストシステムおよび日本IBMとの協力のもと、アプライアンスソリューション「GDMSアプライアンス」を発売したことを発表した。

 GDMSアプライアンスは、ファイルサーバの肥大化対策、および情報品質の向上を実現するアプライアンスソリューション。主に中堅中小市場を視野に、企業のファイルサーバ管理に最低限必要な機能を導入しやすい価格で提供することで、ユーザーによる容易な設置と運用を実現するとしている。

 GDMSアプライアンスの特徴は、ジャストシステムのファイルサーバ活用システム「GDMS(Green Document Management System)」の必要最小限の機能を、IBMのx86サーバ「IBM System x3250 M3」へ、あらかじめインストールした状態で提供されること。インストールされるのは、ファイルサーバの現状を可視化し、ファイルの削除およびアーカイブによりファイルサーバを整理できる機能、ファイルサーバの清浄化機能、ファイルアクセス権の管理を正常化する機能となる。

 また、GDMSアプライアンスは、システムの詳しい知識がなくても、同梱の設置ガイドに従って作業することで、およそ60分で初期設定が完了できるという。運用についても、イグアスによる専用サポート窓口を開設している。価格もそれぞれの製品を単独購入する費用の約6割で導入できるとしている。GDMSの他の機能を含む将来のファイルサーバの拡張にも対応できる。加えて、ジャストシステムの検索エンジン「ConceptBase Enterprise Search」とも連携でき、社内検索エンジンの精度を向上させることが可能という。

 アプライアンスに採用されたIBM System x3250 M3は、省スペースな1Uラックマウントサーバながら、独自の技術により高密度でも高い冷却性を発揮し、省スペースと省エネルギーを同時に実現しているとする。また、リモートモニタリング機能やアラート機能も活用でき、運用の効率化が可能だという。

 GDMSアプライアンスの基本構成は、ソフトウェアとして管理容量1テラバイトの「GDMS 1.0 アプライアンス」、ハードウェアとしてCore i3 530(2.93GHz)、8Gバイトメモリ(2Gバイト×4)、500GバイトHDDを搭載したIBM System x3250 M3(1Uラックモデル)となっている。価格は190万円(税別)より。

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