Nimbula Directorのインストール--期待のクラウドOSを解説

工藤真臣 (ネットワールド) 福留真二 (ネットワールド) 2011年06月16日 12時30分

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 Nimbula社のクラウドOSを解説する本特集「期待のクラウドOS『Nimbula Director』の実力」。前回は「Nimbula Directorとは何か」という点にフォーカスし、技術的な解説を試みた。

 第2回となる今回は、ネットワールドの工藤真臣氏と福留真二氏に、Nimbula Directorのインストールの方法を紹介してもらう。(ZDNet Japan編集部)

Nimbula Directorの概念

 Nimbula Diretorではサイトとクラスタという管理単位が存在します。サイトは、Nimbula Directorでは一番大きな管理単位となり、複数のクラスタから構成されます。通常は、Nimbula Directorを導入するデータセンター単位でサイトが構成されます。

 クラスタは複数のクラスタノードの集合体で、仮想マシンインスタンスにリソースを提供します。クラスタは同一のブロードキャストドメインに接続したNimbula Directorの集合となるため、複数のネットワークでNimbula Directorの集合体を動作させたい場合に、複数のクラスタを作成する形になります。

Nimbula Directorの概念図※クリックで拡大画像を表示 図1 Nimbula Directorの概念図※クリックで拡大画像を表示

 仮に複数のサイトを作成した場合、現在のバージョン1.0では複数サイトを束ねて管理することはできません。各サイトはそれぞれ独立して動作するすようになっています。今後のロードマップでは、サイトが複数存在する場合、サイト間で連携する機能がついてくる予定です。

本稿で構築する環境について

 本稿では以下のような最小構成を構築します。1つのサイト内に3台のクラスタノードで構成されるクラスタを1つ作成します。

本稿で構築する環境※クリックで拡大画像を表示 図2 本稿で構築する環境※クリックで拡大画像を表示

 Nimbula Directorは、クラスタノード用と、その上で稼働する仮想インスタンス用に2つのネットワークセグメントを用意する必要があります。本稿では、クラスタノード用に192.168.1.0/24、仮想インスタンス用に192.168.2.0/24のネットワークを使用します。

 これらのネットワークにはNimbula Directorが自動的にIPアドレスを割り当てるため、他のサーバ、PCを接続しないようにする必要があります。インストール後、クライアントPCからウェブブラウザでクラスタノードにアクセスするのですが、そのクライアントPCは別のセグメントに所属しています。

 また、Seed Nodeとは、初期インストール時に一時的に必要になるマシンです。

 本環境ではSeed Nodeは仮想マシンで作成したものを利用します。各クラスタノードはSeed NodeからNimbula DirectorをPXEでインストールしていきます。

Nimbula Directorのシステム要件

 Nimbula Directorのシステム要件を以下に記載します。クラスタノードとして、下記要件を満たしたサーバを最低3台以上用意する必要があります。

Nimbula Directorのシステム要件
コンポーネント要件備考
CPU64bit対応
Intel VTもしくはAMD-V対応
PAEサポート
2コア以上を推奨
メモリ最低1GB以上4GB以上を推奨
ディスク最低100GB以上500GB以上を推奨
ネットワーク最低100Mbps以上
PXE対応
1Gbps以上を推奨

 クラスタノード上では、現在のバージョン1.0では、ハイパーバイザーとしてKVMが動作します。そのため、サーバのCPUはIntel VT、AMD-VといったCPUの仮想化支援機能に対応している必要があります。また、サーバに搭載するリソース(CPU、メモリ)については、クラスタノード上で稼働させる仮想マシンインスタンスの数に依存します。現在のバージョン1.0では、リソースのオーバーコミットには対応していません。CPUまたはメモリの搭載量に達すると、それ以上仮想マシンインスタンスを起動することはできません。今後のロードマップでは、リソースをシェアできるようになる予定です。

 Seed Node用のマシンはLive CD形式で提供されているため、CDドライブを搭載したマシンであれば基本的に何でも構いません。しかしCPUが64ビットに対応している必要がありますのでご注意ください。また、Seed Nodeは仮想マシンで構築することも可能です。

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