シネマコンプレックスを運営するTOHOシネマズはデータウェアハウス(DWH)システムの改善や向上を目指して、次期システムとしてDWHアプライアンス「Netezza TwinFin」の採用を決定した。日本ネティーザが8月9日に発表した。
62サイト、585スクリーンを運営するTOHOシネマズは、今春から一部劇場で新料金体系をテスト導入している。2011年中の検証を経て、来春から全国劇場で適正な料金体系の設定を目指しているという。
新料金体系と全国劇場での適正な料金体系を設定するために、2010年ごろからDWHシステムの選定と構築を進めてきている。従来の業務やシステムでは、DWHシステムのハードウェア老朽化による性能の低下、新しい分析指標の設定などで、その都度、システム改修が発生することからコスト増大が問題となっていたという。
システム検討は数社のベンダーから提案を受け、3カ月間の検証を経て、性能と運用の簡易性や即時性に注目してTwinFinの採用を決定した。システム選定では、JALインフォテックによるTwinFinの提案と性能デモが評価されたとしている。TwinFinを含む新システムは9月の本稼働を予定している。