SNSで同僚と私生活を共有、67.3%が「抵抗ある」--マイコミ

富永恭子 (ロビンソン)

2011-08-10 19:12

 毎日コミュニケーションズ(マイコミ)は8月10日、ポータルサイト「COBS ONLINE」の会員を対象に実施した「勤務実態とライフスタイルに関する調査」の結果を発表した。仕事上のストレスの原因は「社内の人間関係」が最も多く、SNSでも同僚らとプライベートを共有したくないと回答する人が多くを占める結果となった。

 調査は、社会人3年目〜7年目の正社員の中から一部地域を除く男女319人(男性92人、女性227人)を対象に、7月14日〜21日にかけてウェブアンケートで実施した。

ソーシャルメディアでは上司・同僚とつながりたくない?

 調査結果によると、SNSの活用率は半数以上の168人が「活用している」状況。利用しているSNSで最も多かったのは「mixi」(92.3%)で、次いで「Twitter」(36.3%)、「Facebook」(33.9%)となった(複数回答)。SNSの利用方法は、「プライベートの知人のみと交流」が75.0%となった一方、「仕事もプライベートも関係なく交流」(24.4%)、「仕事関係の知人のみと交流」(0.6%)という結果となり、SNSはあくまでもプライベートで利用している人が多いことがわかった。

 関連して「会社の上司や、同僚に対してプライベートを公開・共有することに抵抗はありますか?」との問いには、「抵抗があるし、公開・共有したくない」(67.3%)、「抵抗はないが、公開・共有したくない」(15.5%)となり、「公開・共有したくない」という回答が82.8%に上った。この結果から、プライベートと仕事上の人間関係は分けたいと考える若手社会人の意識がうかがえるとマイコミでは説明している。

 「あなたは現在、仕事でのストレスを感じていますか?」との問いには、全体の72.4%(231人)が「ストレスを感じている」という結果となった。その原因は、「社内の人間関係」(56.3%)、「仕事内容に関する不満」(54.5%)、「待遇・評価制度(給与・福利厚生・リストラなど)」(49.8%)などが上位を占めた(複数回答)。また、「社内の人間関係」と回答した人に、ストレスを感じる人間関係は何かをたずねた設問では「異性の上司」(47.7%)が最も多く、次いで「同性の先輩」(45.4%)、「同性の上司」(30.0%)という結果となった(複数回答)。

 ストレスの原因として第3位に挙がった「待遇・評価制度」に関連して、「あなたは自分の現在の給料についてどう思いますか?」との質問に対しては、81.8%(319人)が満足していない結果となった。また、転職を「非常にしたい」(17.2%)、「どちらかといえばしたい」(34.8%)と答えた人に、転職したい一番の理由を尋ねたところ、第1位は「給料が少ない」(28.3%)となるなど、現在の給与について多くの人が不満を感じている現状が読み取れたとしている。

 また、通勤手段として「電車もしくはバスで通勤している」と回答した人(68.1%)に対して、通勤時に何をしているかたずねたところ、最も多かったのが「携帯電話・タブレット端末を使用する」(53.9%)で、以降「寝る」(52.1%)、同率で「本を読む」「音楽を聴く」(43.8%)となった(複数回答)。

 「携帯電話・タブレット端末を使用する」と回答した人の内訳としては、「メールをする」(82.0%)、「ニュースサイトなどをみる」(49.6%)、「Twitterやmixi、Facebookなどのソーシャルメディアを見る」(37.6%)という結果となった。一方、通勤時間を使って「新聞を読む」という回答は、わずか6.5%となっている。

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