民間調査会社J.D.パワー アジア・パシフィックは10月14日、ITソリューションベンダー14社のシステム構築業務に関する顧客満足度調査結果の概要を発表した。
調査は従業員100人以上の企業を対象として2011年7月から8月にかけて実施し、システム構築業務を外部事業者に委託している2703社から3936件(1社が最大ベンダー2社分を回答)の回答を得た。
同社の調査は「営業対応」「システム構築力/SE」「プロジェクトマネジメント」「アフターサポート」の4分野を30項目で設問化し、顧客企業から得た回答を基に満足度スコアを算出して各ベンダーのスコア総計を比較した。
その結果、キヤノンが4分野すべてでトップとなり、合計803ポイントで首位となった。2位の富士ゼロックス(790ポイント)と3位のリコー(789ポイント)は、「アフターサポート」を除く3分野でベンダー14社の平均ポイントを大きく上回ったという。
2010年の7月から8月にかけてJ.D.パワーが実施した同調査では、キヤノン(キヤノンマーケティングジャパン)の満足度スコアはベンダー平均値と並ぶ741ポイントで9位だった。2010年調査の1位は富士ゼロックス(797ポイント)で、2位はリコー(771ポイント)、3位はJBCCホールディングス(770ポイント)だった。