Linux初心者に教えたい基本10箇条--Linuxへの移行を助ける知識

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2011-10-19 07:30

 わたしはTechRepublicのライブイベントで、Linuxマシンを新しいユーザーに渡す際に必要な情報を伝えておけば、Linuxへの移行を成功させ、しかも「Xするにはどうすればいい?」「Yってなんだ?」といった質問の嵐に悩まされずに済む、と話した。そのときの聴衆の表情から、彼らの何人かが、どうしてそんなに思い切ったことが言えるのか知りたがっていることがわかった。そこでこの記事では、新しいLinuxユーザーの移行を確実に成功させるために、伝えるべき10の情報を挙げることにする。

1.Linuxは単なるOSである

 ほんの2年前は、この問題に触れられることさえなかった。重要なのは、今では大部分の作業がWebブラウザを通じて行われるということだ。これによって、OSはあまり重要ではなくなっている。OSがブラウザを動かせる限り、OSはその裏側に隠れてしまい、ユーザーに気づかれないところで働くことになる可能性が高い。もちろん、そもそもOSはハードウェアとユーザーアプリケーションの間にある単なる1つのレイヤーに過ぎない。

2.LinuxはWindowsではない

 多くの初心者ユーザーは、Windows、Linux、Macの間の違いをはっきり意識していない。しかし彼らには、Linuxが常にWindows的な動作をすることは期待できないことを知ってもらう必要がある。ユーザーが、あるOSが他のOSのように動作することを期待すると、ほぼ確実にトラブルが起こる。しかしこれは、OSによる違いを事細かに説明する必要があるということではない。予想と違う振る舞いに出くわすことに備える必要があるというだけのことだ。

3.Linuxに「Cドライブ」はない

 Windowsユーザーは、まったく意味が通らないファイルシステム構造に慣れている。一方Linuxは、完璧に論理的なディレクトリの階層構造を持っている。ユーザーはこの問題を理解する必要がある。しかし、彼らが本当に知る必要のある重要なディレクトリは、/home/USERNAMEだけだ(USERNAMEはユーザー名)。最近のほとんどのディストリビューションでは、ユーザーのホームディレクトリに、Documents、Pictures、Music、Videoのディレクトリを作成する。これらのサブディレクトリは、名前通りの働きを持っており、ユーザーはそれらのディレクトリが正しく動作するための場所さえ知っていればいい。また、ファイルシステム中でファイルを保存できる場所は、自分のホームディレクトリだけであるということも知る必要がある。

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