日本NCRは5月18日、コンタクトセンターに必要な機能を従来の半分の期間で導入できる「NCRオールインワンSIPコンタクトセンター・パッケージ」の販売を開始した。武蔵野銀行(さいたま市)が採用を決定している。
今回のパッケージは100席以下の中小規模のコンタクトセンターを対象にしている。価格は30席程度で必要なハードウェアやソフトウェアを含めてカスタマイズなしで3000万円から。
SIP(Session Initiation Protocol)サーバを中心に、自動呼分配(ACD)や自動音声応答(IVR)、コンピュータアプリケーション連携(CTI)、呼量統計、通話録音などの機能を標準で提供する。IVRのコールフローやカレンダー設定を独自に変更、管理できるGUIを実装している。
パッケージは、顧客情報管理(CRM)アプリケーションとして「Microsoft Dynamics CRM 2011」を採用。日本NCRのCTI制御ソフトウェア「NKS」と連携させている。電話の呼制御を行い、顧客サポートが必要なインバウンド業務、キャンペーンなどを案内するアウトバウンド業務を効率よくこなすことができるという。
自社内運用(オンプレミス)とSaaS型を選択できる。導入後にオンプレミスからSaaS、SaaSからオンプレミスへの変更も可能としている。冗長構成やサーバ仮想化にも対応できるという。
日本NCRは金融機関を中心に多くの業種に販売していく。