人材管理市場、2011~2016年度に9%で推移--グローバル人材強化が背景

田中好伸 (編集部)

2013-06-11 17:50

 アイ・ティ・アール(ITR)が6月11日に発表した調査によると、2012年度の国内人材管理市場は前年度比12.8%増の約17億円になったという。2011~2016年度野年平均成長率(CAGR)は9.2%を予測している。

 タレントマネジメントともいわれる人材管理はグローバルに展開する大企業から注目を集めている。2011年度の出荷金額は前年度比48.0%増の約15億円だった。2012年度も同様の傾向が続いていることから前年度12.8%増と引き続き大きな伸びとなった。市場の注目度の高まりとともに参入ベンダーも拡大していることから、CAGRは9.2%と予測している。

 同社のプリンシパル・アナリストである浅利浩一氏は「タレントマネジメントと呼ばれる人材管理が注目を集めており、企業からの問い合わせも増えている。グローバル人材の育成を強化するといった長期、大局的な目的もその背景にある」と現況を説明する。

 「ただし、人事管理と機能が重複する部分がある点と、タレントマネジメントが適切に理解されておらず、過度の期待によるトレンドも存在する。現状の人事システムでは、なぜ人材のデータベース化や戦略的な活用ができなかったのか、企業は根本的な原因を直視することから検討を始めるべきである」(浅利氏)


人材管理市場の推移と予測(出典:ITR)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]