マイクロソフト、ノキアのデバイスおよびサービス部門を買収へ

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2013-09-03 12:53

UPDATE Microsoftが72億ドル相当の取引により、Nokiaのデバイスおよびサービス部門を買収し、同社の地図サービスをライセンスする予定だ。

 両社は米国時間9月2日夜、MicrosoftがNokiaの携帯電話事業の「実質的にすべて」に対して50億ドルを支払い、Nokiaが持つ特許のライセンスに22億ドルを支払う予定だと発表した。この取引により、Stephen Elop氏はNokiaの最高経営責任者(CEO)を退任し、同デバイスおよびサービス部門のエグゼクティブバイスプレジデントに就任する。Elop氏は、Microsoftの元幹部であり、来夏の退任が予定されているMicrosoftのSteve Ballmer氏の後任として名前が挙がっている数名の候補の1人である

 Steve Ballmer氏とElop氏は、共同声明において、「本日の合意により、Nokiaのデバイスおよびサービスの勢いが加速され、世界で最も革新的なスマートフォンをより多くの人々に届けることになり、次の10億人の人々をNokia製モバイルフォンのポートフォリオによってつなぎ続けるだろう」と述べた。

 Elop氏は、MicrosoftのBusiness Divisionの元プレジデントで、Nokiaを率いるためにMicrosoftを3年前に退職している。同氏は、Juniper Networksの最高執行責任者(COO)およびAdobe Systemsの幹部を務めた後、2008年1月にMicrosoftに加わった。

 Nokiaが後任CEOを探す間、同社会長のRisto Siilasmaa氏が暫定CEOに就任する。

 また、今回の取引の一部としてMicrosoftにJo Harlow氏、Juha Putkiranta氏、Timo Toikkanen氏、Chris Weber氏が加わる。

 今回の取引は、2014年第1四半期に完了する予定だが、株主および規制上の承認を得る必要がある。取引が完了した場合には、およそ3万2000人のNokia従業員はMicrosoftに移籍することになる。このうち、4700人がフィンランドにおり、1万8300人が工場関係者である。


Steve Ballmer氏とStephen Elop氏
提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]