ローソン、6500台をWindows 8.1に刷新--スーパーバイザーはコンバーチブルPC

NO BUDGET

2014-12-12 12:26

 ローソンは、社員が利用する6500台の端末を「Windows 8.1」に刷新し、「Microsoft Office 2013 ProPlus」を導入してワークスタイル変革プロジェクトを進めている。その中でも1500台はスーパーバイザー(SV)向けにコンバーチブルPCとし、SV向け業務支援アプリも開発して、業務効率化や生産性向上を図っているという。日本マイクロソフトが12月11日に公表した。

 ローソンでは、店舗数が毎年拡大していることから、生産性向上に向けた施策を常に展開しており、その中でITを積極的に活用していこうとしている。SV向けの施策としては、2年前にもAndroidタブレット端末を導入して仮想デスクトップ基盤(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)による情報共有やコミュニケーションの向上を図ってきたが、ExcelやPowerPointなどを使う業務ではPCが必要だったとしている。

 Windows 8.1搭載コンバーチブルPC「Lenovo ThinkPad Helix」を導入、タブレット端末としてもノートPCとしても使えるようにした点が大きく異なる。SVはノートPCとAndroidタブレット端末の両方を持ち歩く必要がなくなり、IT部門にとっても既存のWindows環境での管理ができアプリの配信なども容易にできるようになっている。

 プロジェクトでは、1~4月をフェーズ1として、SV向け業務支援アプリ「SV Pit」を開発した。SVが必要とする情報を一元化し、例えばSVが1週間でやるべき施策やキャンペーン、売上目標を達成するためのポイントなどを確認できる。こうした情報を、SVを通じて各店舗オーナーに伝えると同時に現場の状況を吸い上げる。

SV Pitでは、SVがやるべきことや店舗ごとの施策を確認でき、店舗のオーナーやクルーと画面を確認しながら、商品配置の変更などを話し合える
SV Pitでは、SVがやるべきことや店舗ごとの施策を確認でき、店舗のオーナーやクルーと画面を確認しながら、商品配置の変更などを話し合える(マイクロソフト提供)

 7月以降はフェーズ2として、さらなる業務改善をテーマに新たなプロジェクトにも挑戦している。業務の起点をSV Pitへさらに集約し、販売戦略の実績と目標の確認や、後方集計業務の効率化などを実現すると説明している。

 例えば、後方集計業務に関しては、これまでメールやExcelワークシートを介していたのを、SV Pitに入力することで情報共有できるようにするという。「Excel 2013」の「Power BI」を使って分析できるようにし、例えば店舗巡回時にSVが実施するオペレーション確認業務の実施状況などを支社や支店の管理職がPower BIで可視化するといったことも目的としている。

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