SCSKは1月7日、日本アバイアとの間でクラウドパートナー契約を2014年12月に締結したと発表した。この契約により、SCSKは、日本アバイアにとって国内初の「クラウドサービスプロバイダー(Cloud Service Provider、CSP)」になるという。
日本アバイアは同日、これまでオンプレミス型で提供している機能を、パートナー企業であるCSPを通じてクラウド型で市場に提供するクラウドパートナー戦略を発表した。日本アバイアはCSPを通じ、ホステッド型パブリッククラウドサービスを日本国内で積極展開していく。
SCSKでは、クラウド需要の高まりを背景に、日本アバイアのホステッド型パブリッククラウドサービスを評価し、顧客の需要に柔軟に対応することが可能になる「より進化した音声基盤」を提供できると判断。日本アバイアとの間で国内初のCSPとなるクラウドパートナー契約を締結した。
SCSKは、同社の音声基盤サービス「PrimeTiaas」を進化させた「PrimeTiaas Suite」の提供を1月から開始する。顧客の要望に柔軟に対応できるプライベートクラウド型音声基盤サービスを実現するという。
PrimeTiaas Suiteの主な特徴は以下の通り。
・サービスメニュー/オプションメニューの組み合わせを自由に選択
PrimeTiaasでは、一体化されていた「システムサービス」と「運用サービス」を切り離し、必要なサービスとオプションを自由に選択できるメニュー体系を実現。顧客は自社コンタクトセンターの規模や運用スキル、サービスレベルに応じて、機能や導入サービス、運用サポートを選ぶため、時間やコストを削減できる。
・セルフプロビジョニングに対応
SCSKが提供する設定マニュアルや検証環境(Sandbox)を利用し、ユーザー自身がコールセンターの各種設定を管理できる。また、SCSKの専門SEを講師とした有償トレーニングにより、自社内にPBX運用のスペシャリストを育成することも可能という。
・従量課金プランの導入
月額固定の定額課金プランに加え、同時ログイン数で課金する従量課金プランを用意(料金はユーザーの環境に応じて個別見積り)した。利用形態に応じて最適なプランを選択でき、無駄なく利用しやすい料金体系を実現している。