データ分析で価値を出せれば、顧客は定着する--ブレインパッド草野社長

吉澤亨史 山田竜司 (編集部) 2015年01月29日 17時35分

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 2004年に設立されたブレインパッドは、データマイニングと最適化計算エンジンの連携技術をコアテクノロジとする。顧客関係管理(CRM)やダイレクトマーケティングを通じ、データに基づいた課題解決をサポートしている。代表取締役社長である草野隆史氏は、一般社団法人データサイエンティスト協会の代表理事も務めている。データサイエンティストの必要性などを聞いた。

ツールだけでは分析にならない

--ブレインパッドはどのような会社か。

 ブレインパッドは、2004年にベンチャーとして設立した会社で、創業時からのコア事業として受託のデータ分析を担っています。主な事業は3つあります。ひとつはアナリティクス事業として受託してデータを分析、データ分析に関連したコンサルティングなどのプロフェッショナルサービスを提供しています。これは主にマーケティング用途で、顧客のデータをお預かりして課題解決につながるデータを分析し、アクションを取っていただくというものです。


ブレインパッド 代表取締役社長 草野隆史氏

 2つめはソリューション事業です。顧客のデータを分析してアクションを提案していると、顧客もデータ分析の効果を理解して情報系システムに投資する意欲が高まります。実際に顧客が他のSIerに投資するケースがいくつか発生しました。それはもったいないということで始まった事業です。分析にまつわる環境の構築、そのために必要となるDWH(データウェアハウス)や分析ソフトの仕入れや販売、また分析結果をインプットすることで自動で回っていくマーケティングオートメーション、CRMなどをインテグレーションしています。

 3つめはマーケティングプラットフォーム事業です。ウェブマーケティングの領域でいうと、分析した結果を自動的にシステムに反映しないと回っていかないということが早い段階からわかっていました。当時は実行系のソフトがあまりなかったので、ウェブのレコメンデーションエンジンを自分たちで作りました。最近では“プライベートDMP(データマネジメントプラットフォーム)”というサービスを作って外販するようになってきています。

--特に注力しているものは。

 直近ではマーケティングプラットフォーム事業のSaaSが伸びており、稼ぎ頭になっています。また、分析ソフトを入れても使いこなせず、単なる集計マシンになってしまっているケースが結構多いです。ブレインパッドのコアバリューは分析に長けていることですから、ブレインパッドで分析ソフトを導入した顧客からはその使い方も含めてサポートがあることに評価を得ています。

 分析というものは、ツールのトレーニングをすればできるものではありません。ツールをいじれることと、分析という手法を使ってビジネス課題を解決できることはまったく違います。単純にソフトを入れたときの導入支援のツールトレーニングだけではビジネスを改善できません。しかも、本人の意思ではなく勝手に担当にされたのでは余計に難しいでしょう。

 本気で分析によってビジネスを改善しようとすると、会社の中にそのための部署を立ち上げる必要があります。その際にはどんな人材が最低限必要で、どんなスキルセットが求められるのかを分かった上で支援やスキルトランスファーをしなければなりません。ソフトを入れても使えなければ意味がないのです。

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