グローバルで統一したウェブ環境を高速化--東芝セミコン

NO BUDGET

2015-02-18 10:55

 東芝の社内カンパニーの1つであるセミコンダクター&ストレージ社(東芝S&S)は、アジア、欧州、北米、南米とグローバルに販売拠点を持つウェブサイト統合に伴ってウェブパフォーマンスソフトウェアを採用し、アクセススピードを改善を図った。ソフトウェアなどをを提供したアカマイ・テクノロジーズが2月17日、発表した。

 東芝S&Sではこれまで、全世界のそれぞれの地域ごとにウェブサイトを管理し、現地法人が情報を発信してきた。現在では発信情報の地域による偏りや統一したブランド展開といった課題を解決するため、ウェブサーバなどのインフラ統合、情報やドメイン、ブランドイメージなどの統一を図っている。このウェブサーバをグローバルで統合するにあたり、世界各地からのウェブアクセススピードの低下が懸案となっていた。

 改善策として採用されたのが、アカマイのウェブパフォーマンスソフトウェア「Ion」。これは、ウェブ配信、高速化、そして最適化技術と緊密に統合されたスイートで、デバイスやネットワーク、ロケーション、ブラウザの状況的要件に基づき、ウェブを高速化できる。

 複雑化するウェブ配信を簡素化し、可用性や安全性、ピーク時の処理能力の要件を満たす拡張性を実現しようとしている。

 東芝S&Sでは導入の前後で、全体平均で10倍を超えるアクセス速度の向上を実現したとしている。

 同システムの構築に携わった東芝S&S eビジネス推進部の井上洋一氏は、発表文で次のようにコメントしている。

 「アクセス速度が期待通りに改善していることや、導入がスムーズだった点を評価しています。顧客に提供する情報は増え続ける一方です。モバイルアクセス対応なども含め、顧客がより早く情報を得られる環境を整えます」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]