オラクル、ビッグデータ関連製品を刷新--「Hadoopの視覚的な顔」目指す

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-02-20 11:11

 Oracleは米国時間2月19日、同社のビッグデータ製品ポートフォリオに、視覚化ツールと、「Hadoop」をより幅広く利用できるようにするレプリケーションアプリケーションを追加することを発表した。

 同社のビッグデータおよび高度分析担当バイスプレジデントのNeil Mendelson氏は、Oracleの計画はHadoopのような破壊的テクノロジをより幅広いエンタープライズ製品に統合していくことだと述べている。Mendelson氏によれば、Oracleのビッグデータ戦略は複数の情報源を対象とする分析ツール群を中心としている。

 Oracleはこれによって、いわゆるデータレイク(複数の情報源からの情報をプールする場所)のフロントエンドを提供することを狙っている。

 主な追加機能とアップデート項目は以下の通り。

  • 「Oracle Big Data Discovery」。Mendelson氏はこれを「Hadoopの視覚的な顔」と呼んでいる。これはアナリストとデータサイエンティストが視覚化ツールを使ってデータを素早く発見し、探索できるようにすることを狙ったもので、データレイクを探索する際のツールとなる。Big Data Discoveryはデータを分類し、情報の行や列、構造、相関を見つける。
  • 「Oracle Big Data for Golden Gate」。Golden Gateは、リアルタイムでデータのレプリケーションを行うための製品だ。今回、HDFS、Flume、Hive、Hbaseなどのフォーマットを使用してHadoopにデータをレプリケーションできるようになった。Golden GateはTeradata、NoSQL、およびその他のデータストアからのデータのレプリケーションを行うことができ、これらをHadoopでも利用できるようになる。
  • 「Oracle Big Data SQL」。今回のリリースでは、性能の向上に焦点を当てている。
  • 「Oracle NoSQL Database」。プログラマーの生産性を向上させるため、RESTベースのAPIが追加された。また、データのプログラムによる操作も追加された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]