東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は7月1日、生産管理パッケージ「MCFrame」のラインアップに製品ライフサイクル管理(PLM)システムの「MCFrame PLM」を加え、販売を開始した。MCFrame PLMは図研の「PreSight/visual BOM」のOEM製品。図研とB-EN-Gの資本業務提携で両社の製品ロードマップが共有され、今後は製品間の連携も計画されている。
MCFrameは、日本の製造業のニーズに対応し、各種機能を備える生産管理、販売管理、原価管理、経営管理システム。標準機能と、コアコンピタンスにつながる各社固有の業務プロセスに柔軟かつ効率的に追従できるフレームワーク構造を特徴とする。
MCFrame PLMは、“さがす、つくる、評価する、伝える”というモノづくりの4要素を製品構成情報(BOM:Bill Of Materials)と軽量3Dデータの連携で高度化、効率化していくコンセプトの製品情報管理システム。BOMをコンテナとして、従来の数百分の一にまで軽量化した3DのCADデータを設計から生産や販売の業務全般に活用させるとともに、製品の競争力を決める企画段階からのQCD(品質、価格、納期)の作り込みを支援する。
各種CADデータをBOMと融合することで設計資産の検索性が飛躍的に向上できるという。コストや納期といった品目属性情報のみならず、形状の類似性まで加味した検索、比較できることで標準化や効率化を推進し、より高度な原価企画できると説明。モジュールを組み合わせた設計機能(コンフィギュレーション)もBOMと連動して3Dイメージまで動的に生成されるため、コストに加えて製造性や意匠まで評価でき、引き合いや見積もりの作成、バリエーション検討を支援するという。
B-EN-Gと図研の資本業務提携では、次の段階として、両製品間で双方向に連携できるよう、両製品にインターフェースを順次開発する予定。これにより設計開発から生産までのトータルリードタイムの短縮や効率化、標準化、原価低減などの促進も期待されるとしている。
MCFrame PLMは、B-EN-Gのほかにパートナー企業のインテック、キッセイコムテック、テクノスジャパン、東芝 インダストリアルICTソリューション社、三菱電機インフォメーションシステムズ、横河ソリューションサービスから販売される。