SAPジャパン、産官学連携の協同研究開発センターを開設

NO BUDGET

2015-07-01 17:10

 SAPジャパンは7月1日、日本におけるIoTの活用やインダストリー4.0の実現を支援する協同研究開発施設「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL (Co-Innovation Lab) Tokyo」を開設したと発表した。

 ドイツ政府が推進する国家プロジェクトであるインダストリー4.0は、IoTを活用し、産官学の連携でものづくりを革新するものとして注目を集める。ドイツ企業としてSAPは、インダストリー4.0を推進する立場にある。また、米インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)にも加盟している。

 新たに開設したSAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyoでは、SAPの実績を背景に、世界最先端の取り組み事例を顧客と共有するとともに、パートナーとも協業し、市場や業界特有の要件に適した製品やサービスを提供することで、さまざまな業界を革新するための協同研究開発に取り組むという。

 同施設は、ドイツ本社の研究開発拠点の直轄組織「Co-Innovation Lab Tokyo(COIL Tokyo)」内に開設され、小規模なチームであるものの、バイリンガルのシニアスタッフを擁するという。日本におけるIoTとインダストリー4.0のCo-Innovationに関するゲートウェイとして、パートナーや顧客に対してSAP本社のあるドイツや各国の開発拠点、およびSAPジャパンとの架け橋となるとしている。

 このため、IoTを活用したイノベーションに取り組む日本の企業に、IoTとインダストリー4.0に関する最新動向や先進的なソフトウェア開発事例などをいち早く紹介できる。また、COILパートナーのエコシステムを活用して実際のソリューション開発におけるPoC(Proof of Concept:機能検証)も迅速化できるほか、海外で展開する他のCOILと連携して、グローバル市場を意識したCo-Innovationプロジェクトも実施できる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]