富士通、人事給与と人材管理のBPOサービス--SuccessFactorsなどを活用

NO BUDGET

2015-07-13 16:52

 富士通は、グローバル展開する日本企業向けに海外各拠点の人事や給与を一元的に把握できる「FUJITSU BPOサービス グローバルHCMサービス」を7月9日から提供を開始した。費用は、初期導入費用が個別見積もり、税別の月額費用が従業員1人あたり1000円から。

 同サービスは、英NGA Human ResourcesとSAPジャパンの協力で富士通が提供するBusiness Process as a Service(BPaaS:クラウドを利用した形態のBPO=ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス。145カ国以上での導入実績があり、25を超える言語、あらゆる通貨に対応できるNGAの人事給与業務システム「euHReka(ユリーカ)」と、世界177カ国4200社以上で利用されているSAPのSaaS型人材管理システム「SuccessFactors」を連携させ、富士通が日本国内で培ってきたBPOサービスのノウハウと経験を融合して提供される。

グローバルHCMサービスの提供地域
グローバルHCMサービスの提供地域(富士通提供)

 ユーザー企業はワンストップで世界中の拠点に同一の人事給与と人材管理の両業務のアウトソーシングサービスを適用できる。リアルタイムにグローバルで統一された指標で企業全体の給与業務コスト、人材の活用や育成などの状況を把握し、コスト削減やより有効な投資、戦略的な人事に活用できるという。

 ユーザー企業の世界各国の人事給与と人材管理の各業務を日本国内で富士通がワンストップで請け負い、各国の法改正にも標準サービスで対応するため、海外企業との統合、合併などにも迅速に対応できるという。

 サービスの導入検討段階では、導入前の現況を富士通が評価してコストを算出し、導入効果測定結果を提示。導入決定後には、ユーザー企業ごとに富士通側で専任サービスマネージャーを配置し、サービスを利用した人事給与と人材管理の各業務の企画から導入、移行、業務運用に至るすべての工程を一貫して管理し、世界の全拠点での同業務の全体最適化を支援すると説明している。

 NGAの世界30カ所以上のサービス拠点を通して富士通がサービスを展開し、各国の社会保障制度や税制度などの法定要件、慣習的な業務プロセスなどを考慮した各国別の業務オペレーションモデルとドキュメントのテンプレートを提供。ユーザー企業各拠点のプロセスなどを標準化し、導入工数を抑えられるため、通常は12カ月程度必要な導入期間を7~10カ月に短縮できるという。

 短期間での導入と企業内にリソースを持たないアウトソーシングで総所有コスト(TCO)を削減できる。人事部門のリソースを、より付加価値の高い戦略業務へシフトでき、有効な人材活用も実現するとしている。

グローバルHCMサービスのコンポーネント
グローバルHCMサービスのコンポーネント(富士通提供)
サービス提供前後のイメージ
サービス提供前後のイメージ(富士通提供)

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