シトリックスが「GoTo」事業の見直しを検討

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-07-29 10:21

 Citrixは、「GoTo Meeting」サービスでよく知られる同社の「GoTo」製品ラインの見直しを行う予定であることを発表した。Citrixは事業と製品ポートフォリオを合理化し、事業運営をスリム化することを目指している。最高経営責任者(CEO)のMark Templeton氏も退任する。

 このニュースは、Citrixの第2四半期業績報告と同時に伝えられた。

 Citrixによれば、同社はGoTo製品ライン(「GoToAssist」「GoToMyPC」「GoToTraining」「GoToWebinar」「GoToWebcast」を含む)の戦略的選択肢の見直しを行っているという。つまり、CitrixはGoTo事業の分離・独立または売却を考えているということだ。Citrixはまた、第三者との間で「ByteMobile」の売却について交渉したとも述べている。

 これらの製品ライン売却の検討は、事業運営をスリム化する全社的な取り組みの一環として進められている。物言う投資会社であるElliot Managementからの圧力を受けているCitrixは、利益幅向上に向けて、委員会を立ち上げて事業運営と資本構成の見直しを進めていると述べている。

 同社の声明によれば、この委員会は、取締役会会長に就任予定のRobert Calderoni氏が取り仕切る。Calderoni氏は、SAPに売却されたAribaでCEOを務めていた。Elliott ManagementのポートフォリオマネージャーであるJesse Cohn氏も、取締役に就任する。同社はまた、ほかに社外取締役1名を探す予定だという。

 Templeton氏は後任が決まるまでCEOを続投する。

 これらの事項は、Citrixが改善された第2四半期の業績発表を発表すると同時に伝えられた。Citrixはこの数四半期苦戦を続けており、構造改革を進めていた。

 同社の第2四半期利益は1億300万ドル(1株当たり64セント)、売り上げは7億9700万ドルで、前年同期と比較して2%改善した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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